Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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RC27って

RC27って、「特定の選手が9人並んだ打線で平均何得点するか」ということに特別な意味がある指標なんでしょうか?
個人的には得点創出の高さを機会あたりで見ている指標としか捉えていません。
サイトで触れていることですが、野球の機会は打席でなくアウトなので。

RCAAを求める際もアウトを機会として計算するのが正しいというのがMLBの議論では一般的なようで
(そもそもネットではRCAAを見ないですがアウトを基準にした打撃スタッツがほとんどです)※1
RC27はすなわち「アウトあたりRC」ですから

(対象打者のアウトあたりRC-リーグ平均アウトあたりRC)×アウト数

で機会あたりの得点マージンが計算されるとすると、RC27は「特定の選手が~」云々以前にチームの得点増にどれだけ高い効率で貢献するかを単純に表していると考えられますし
27倍しているのはチーム平均得点のような形で出力することで見やすくしているだけ……と思っています。
(RC27があればアウトあたりRCAAは「RC-RC×(リーグRC27/RC27)」で求められることからも関係がよくわかります)

「特定の選手が~」を言いたいのであれば、RC27の算出に用いるRCで理論上チーム補正をするのは変な気がします。そうでないRC27もありますがどちらが考案者の意図したものなんでしょうか。
結果的に不思議な意味になるだけで内容としては単に「機会あたりの得点創出の多さ」を表しているというのが私の解釈なんですが……(その目的であれば理論上チーム補正をしたほうが適切です)。

RC27のためのRCの式で四球から故意四球を除く場合があるのも「同じ打者が並んでいるなら敬遠は発生しないから」という説明を見たことがありますが
単純に故意四球で塁上の走者が進むことは少ないから得点期待値への影響としてRCの進塁ファクターからは除かれるんじゃないかと考えています。
出塁ファクターや打席から故意四球を除くRCは見たことありません。

チームのRC27を算出して選手を足したり引いたりする、ということならまぁそれはそれでわかるのですが
特定の選手が打線を、ということには特別な意味があるんでしょうかね。
ビル・ジェイムズの著作に触ったこともありませんし過去のスタッツがどういうふうにパブリッシュされたか知らない人間なもので
詳しい方教えて頂けたら嬉しいです。


※1 後日追記
RCAA、というか得点創出のマージンを計算する際、少なくともチーム単位のデータを扱うときに正しいのはアウトをベース(機会)とすることですが
個人に当てはめる場合それは必ずしも正しくならないという指摘もあります。平均的な得点期待値の増減としてLWTSを当てはめるように考える場合さほど問題ないと考えていますが、完璧な方法はなかなかないのかもしれません。

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内野手守備評価

内野手守備評価

RRFでもFRでもないやつをサイトにアップしました。
今回もそんなに自信があるわけじゃないのですけど、2009年の総合評価を見据えて、メソッドを書いたページを暇なときに作っておけば後で自分が楽になるのでここで一旦作成。
今年のシーズンのデータもまとまったらどうせ係数変えなきゃならないので実際に計算したのはとりあえず2008年分だけ。

以前行った守備指標の検証ではわりとショックを受けたのですが、改めて色々MLBの指標同士の検証とか見るにそれほどネガティブになる必要は無いのかもしれません。今のところ守備力をどのように測るかについてもはっきりした答えがあるわけではなく、それぞれの定義においてそれぞれ正しいみたいな言い方もできるのかなと(ズルい言い方っぽいですが)。


イチローと内野安打


Ichiro and Infield Hits

FanGraphsの記事。
英語ですが、要するにイチローの異様に高いBABIPはゴロが安打になる確率の高さによりもたらされていること
そのゴロが安打になる確率の高さは脚力と左打ちであることを活かして一塁ベースから遠い逆方向へのゴロを(普通の左打者より多く)放つことで確保していること
最終的に、高い打率による出塁率と偉大な守備力を持ち試合に出続けるイチローは2000年代最も優れた外野手の一人であることが書かれています(多分)。

私はイチローの内野安打はわりと好きな一人です。
周囲は「せこい」とか「つまらない」という意見が多いですけどね。
実利としては得点期待値にポジティブな影響があるのはもちろんです。

まぁそれはともかく、記事で最も同意したのは
「Not only is he an incredible baseball player, he is also an amazing interviewee.」
(彼はとてつもない野球選手であるだけでなく素晴らしいインタビューの受け手でもある)
という意見です。
あのイチローのわけのわからない発言に思わずにやついてしまうタチとしては。

それで、この記事で以下のようなことを言ったのを知りました。

「ホームランに熱くなる女性は魅力的だと思わない。ぼくは内野安打はセクシーだと思っている。なぜなら、テクニックが必要だから。ぼくは筋力ではなく、テクニックで女性にアピールしたい。そして、打てることを見せるために、たまに大きいのを打って、ちょっと喜んでもらえばそれでいいんじゃない?」
USA通信

これまでの発言の中でもかなり好きなほうかもしれないw

気まぐれに楽天捕手の比較

全然この数字を出すのに適したタイミングでもなんでもないのですが
暇になったのでやってみました。

というのは、The Fielding Bible IIに書かれている捕手評価法。
多少詳しいことはサイトのほうに書きましたが、捕手がリード的要素によりいかに上手く投手を操り失点を防ぐかの評価です。
わかりやすいところでは捕手別失点率の数字をたまに見ますが、単に捕手それぞれが何イニングを何失点で守ったかだけでは、多く受けた投手の能力に大きく影響されてしまいます。そこでTFBでは投手というファクターを標準化して防いだ失点(Runs Saved)の評価にするという手法が提唱されていました。それを真似しつつ勝手なやり方でやりつつ。


※以下に言及するデータは8/16時点までのをボックスからこつこつ拾ったものですが煩雑な手作業なのでミスの可能性やあるのと特定の投手の登板中に捕手が入れ替わったケースに関しては対応しきれず相対的に多く受けたほうに全責任を負わせています。



例えばルーキー藤原投手は8/16までで複数の捕手を相手に38 2/3回を18失点で投げており、全体での失点率は4.19です。
このうち捕手が嶋のときに限ると26 2/3回と7失点であり、失点率2.36。
チームの平均的な捕手を仮定した場合26 2/3回では12.4失点が見込まれ、これに対して嶋は7失点でしのいだのでその差分5.4をRuns Savedとして嶋に与える。こういうやり方です。

非常にサンプル数が少なく心許ないことこの上ない方法なのですが、これを複数の捕手相手に投げた全ての投手に関して計算して集計すると、捕手それぞれ受けた投手の失点をチームの平均的な捕手が守る場合に比べてどれだけ減らしたかという評価になります。
本家TFBでは色々と補正を行っていましたがここでは上記の説明の通りのダイレクトな値で。

極端にイニング数の少ない伊志嶺は除くとして嶋・藤井・中谷のレーティングは以下のようになりました。
防いだ失点とそれの1200イニング換算値。

  Runs Saved Runs Saved/1200
嶋    +7       +15
中谷  -3       -36
藤井  -4       -32

運の揺らぎでもっとめちゃくちゃな数字が出ることも覚悟していたのですが、わりと差が無い結果となったような気がします。まぁベテラン二人に比べて嶋が捕手だと年間50点防げますとか言っちゃうとかなり過激な結果なのですが。
明らかにイニング数少ないですし(最多出場の嶋でも600イニング弱、藤井も200に満たない)今のところ真に受ける数字ではないです。
なお、チーム内での閉じた比較なので彼らが他のチームの捕手と比べてどうなのかということは全くわかりません。


そして失点ではなく打席あたりの奪三振・与四死球・球数でも失点数と同じ計算を行いリードの傾向を見てみました。全て38打席換算の相対値(チーム内の平均がゼロ)です。

    奪三振 与四死球 球数
嶋    -0.21  +0.24  +0.94
中谷  +0.24  -0.71  -0.67
藤井  +0.20  -0.26  -2.55

プラスだと当該のイベントが多い、マイナスだと少ない、ということなのですが
ここで面白いのは嶋は失点では良い結果を出していたのにコンポーネントで見ると奪三振は少なく与四死球と球数が多いというあまり良い感じがしない内容なことです(まぁ大して数違わないだろって言っちゃえばそうなのですが)。
投手は標準化されているはずなのでこれは主に組んでいる投手の特徴に依存するというわけではありません。もしそうならマー君と組む嶋は奪三振が多くなるべきですしね。
うーん、あまり違わないようにも見えますし、しかしこれが実力による差だとすればRuns Valueを割り当てると失点率に結構な差が出ることにもなりかねないですし、微妙なところです(失点に反映されていないことを合わせても)。


今後ももう少し色々な算出をしてみたいとは思いますが
あまりわかりやすい傾向は出てくれてないようです。


OPSを超えて

前回に続いてOPSの話から。
OPSは「強いスタッツ」だと思います。さんざん批判されてきて、でも生き残っている。実際計算の簡単さに対する得点創出能力を表現する的確さは抜群でしょう。
そういうわけで私としてもセイバーメトリクスを紹介する際、指標を乱立させるよりは一般的に使われるOPSで統一したほうがわかりやすいと考え、サイトでNOIやGPAやBRAなんかを(それぞれに異なる美点があるとしても)いちいち紹介はしていません。
しかしながら、それでもやはり批判は多い。日本の野球ファンは特にOPSの「意味不明さ」を嫌う傾向があるような気もしてきました。より正確にはXRなりRCを使えばいいと言いたくても、セイバーメトリクスに最初に触れた人がOPSで引き返してしまうことがあるとしたら、それはもったいないような気がします。
またMLBのセイバーメトリクス系のメディアを見ているとさすがに多少なり踏み込んだアナライズではわざわざOPSを用いることはなくなってきているようにも見え、ここまで強く頑張ってきたとはいえセイバーメトリクスの本家でそのうち「死ぬ」かもしれない指標をこれからわざわざ広めるのは得策か、ということも若干。
OPSの明確な欠点は、OPSの単位に具体的な意味がないことと数字の大きさに親しみがなくわかりにくいことでしょう。


そんなこんなでOPSより一歩進んで、レートスタッツとして簡単ながらもある程度体裁を整えた指標を用意しておくとしたら
色々考えた結果wOBA(by Tangotiger)なのかなぁと思います。
前にも触れましたがwOBAというのはBatting Runsのように得点期待値から各打撃イベントの得点価値を導きだし、四球や安打の加重それぞれをアウトをゼロとして補正し合計した後打席数で割った指標です。形としては、出塁率の計算のときに分子のほうに異なる加重を与えたような感じになります。 本家の式は以下。

(0.72×非故意四球+0.75×死球+0.90×単打+0.92×失策出塁+1.24×二塁打+1.56×三塁打+1.95×本塁打)/打席

平均が出塁率と同じ.330くらいになるように調節されており数字のスケールがわかりやすく、各イベントの加重バランスも「得点期待値という統計的研究から割り出した」と言えば説得力もあるでしょう(実際リーズナブルですからね)。

で、そのwOBAの日本版をということなのですが
まずは当然Batting Runs、というか線形加重の日本版を割り出す必要があり、それをこの間やったようなBase Runsの加重から持ってくるとします。別に重回帰でもいいです。
わかりやすいように項目はある程度まとめるとして、アウトをゼロとして補正した線形加重は以下のようになります。

0.56×四死球+0.72×単打+1.01×二塁打+1.29×三塁打+1.66×本塁打

そして、MLBの場合この加重を打席数で割ると平均が.300前後になって野球の数字としてあまり馴染みが無いので考案者であるTangotigerは加重を1.15倍して平均が出塁率と合うようにしたということなのですが
日本では上記の加重で計算するとたまたま平均と分散は打率にかなり近くなります。
これは都合がいいです。おかげで見やすい上に本家の式に比べて計算を一手間省き単位をダイレクトに「得点」で扱うことができます。であればわざわざ出塁率のスケールに補正する必要はないと考えます。
すなわち、出塁の意図がない例外的な打席である犠打や打撃妨害なんかはとりあえず除くとして

(0.56×四死球+0.72×単打+1.01×二塁打+1.29×三塁打+1.66×本塁打)/(打数+四死球+犠飛)

で計算し、.260くらいだったら平均的、.300以上だったらとても優れている、とか。OPSよりわかりやすい。しかも.260に比べて.280なら打席あたりで稼ぐ得点が0.02大きいので100打席で2点、500打席で10点の差が出るといったことがすぐにわかります。
もちろん打率のスケールにも合わせられることはTangotiger自身も言及していて(つまりwBAですね)、これはなんら新しいスタッツではありません。ただ、NPBではたまたま都合がよくスケールを補正するという手間がひとつ省けるんです。


これでわかりやすい名前でもつけば良いのでしょうが、「Runs Value Average」?……横文字はよくないから「平均打撃点」?打率と同じように見てというアピールで「総合打率」?
まぁいいんですが仮に 平均打撃点と呼ぶとして
単位に得点という意味があるだけに、これをBatting Runs、RCAAあるいはXR+のように「同じ機会数を平均的な打者が打つ場合に比べてどれだけ多くの得点数を生み出したか」の形にするのはとても簡単です(傑出点と呼びましょう)。

傑出点=( 平均打撃点- 平均打撃点のリーグ平均)×(打数+四死球+犠飛)

大雑把でいいならリーグ平均のところは0.26なんかで置き換えてしまってもいいです。厳密にはよくないですが。
そしてRC生値のように「創出した総得点」にすることもできます(貢献点と呼びましょう)。細かい計算は省いて標準的な得点率での例ですが

貢献点=( 平均打撃点-0.15)×(打数+四死球+犠飛)

以上のようにひとつの数字から軽い応用で「打席あたりの得点創出能力」と「平均と比較しての余剰得点」と「創出した得点数」の打撃メトリクスで求められる出力の形をカバーできるのがこのスタッツのいいところです。
こういうの、広まってもいいような気はしますが、「結局使わない指標」の海にうもれる気もして、この記事もあえて書く必要があるか悩んでしまいました。まぁ、ものは試しで書いています。

あと、計算式が若干長いといえば長いのでOPSの応用のように計算できる短縮バージョンも考えてみました。強引に長打率や出塁率から算出することを嫌う人もいるかもしれませんが、こうすると簡単ながらよく近似できるというだけの話です。

平均打撃点簡単バージョン=長打率/4+出塁率/2

出てくる数字はわりと覚えやすいんじゃないでしょうか?これは結局長打率のほうを2倍大きい数字で割っているので出塁率を2倍重視するということであり、GPAに近い。気付いた人は鋭いです。実際、GPAでもいいのですが、NPBでは平均が打率より小さくなってしまうので最後に3.8で割るなど工夫が必要であり、それならいっそこの数字にしちゃったほうが簡潔かなと。んー、この辺の小細工も悪あがきですけどねぇ。いずれにせよwOBAやGPAみたいなもんということです。



最後に上記の簡単バージョンで平均打撃点・傑出点・貢献点を算出し、RCやBatting Runsと比較、簡単でもちゃんと機能することを確認してみましょう。

※8/14時点のセ・リーグ規定打席到達者、Batting Runs・傑出点の平均は投手打席を含めて計算

選手平均打撃点'RC貢献点BR傑出点
井端 弘和.29966 69 19 20
内川 聖一.30864 65 21 22
小笠原 道大.33781 81 36 36
宮本 慎也.27146 42 6 6
和田 一浩.33276 77 34 32
ラミレス.28762 59 15 14
坂本 勇人.30067 65 20 20
藤井 淳志.28355 48 13 10
デントナ.30857 55 20 18
森野 将彦.31575 74 29 27
亀井 義行.30861 59 21 20
田中 浩康.26439 36 4 3
村田 修一.30952 50 18 17
荒木 雅博.24246 42 -4 -6
東出 輝裕.25044 40 -2 -2
関本 賢太郎.26741 40 4 4
ブランコ.30569 68 24 22
鳥谷 敬.28254 54 12 11
福地 寿樹.24640 33 2 -3
狩野 恵輔.24031 28 -3 -5
吉村 裕基.27252 51 9 7
青木 宣親.28855 58 13 14
金本 知憲.29964 63 21 19
川島 慶三.25941 39 2 1
石川 雄洋.22129 24 -11 -12
赤松 真人.24840 35 -1 -3
ガイエル.29452 50 15 13
相川 亮二.23428 27 -6 -7
栗原 健太.25944 42 2 2
新井 貴浩.22934 32 -9 -10
石原 慶幸.22425 24 -9 -10




OPSの基準

セイバーメトリクスにもう少しは広まって欲しいなぁと思っている人間として、Wikipediaの存在は以前から気になっていました。指標の名前で検索をかけたりすると上位にきてリファレンスとして信頼がおかれているので影響力が大きいわりに、その内容にちょっと突っ込みどころがあるかなぁと。

あぁいう記事を一から作るっていうのは大変で、ページ作成者には敬意を払わなければならないし、それを前提として正しいこと書けるなら自分で編集しろやという話なのでしょうが、Wikipediaって編集するには多くの方針に目を通して理解する必要があるじゃないですか? 正直それをやる気がしない。かといって方針を理解しないまま編集するっていうのが一番いけないでしょうし。


それほどたくさん異議があるわけではないのですが、引用されているのを時たま目にして特に気になったOPSの説明。

一般的に、OPSが0.8を超えると並の打者、0.9を超えると優秀な打者、1を超えると球界を代表する強打者とされている。――Wikipedia,OPS(野球)

この基準がどこから来たのかはわかりませんが、少なくとも近年のNPBにはそぐわないと思います。
その根拠として直近2年のNPBで100打席以上の打者についてOPS値の度数分布をとってみました。

1.0000.88%
.9501.77%
.9004.42%
.8504.72%
.80011.50%
.75012.39%
.70016.81%
.65017.70%
.60015.63%
.5507.67%
.5003.54%

左がOPSの値。その値以上上の値未満の範囲、と見てください。右がその範囲に含まれるOPSの結果を残した打者数の全打者数に対する割合。本当はリーグ間の補正などするべきでしょうがとりあえず実際に目にする数字の分布ということで。

このデータからわかることは、Wikipediaの基準による「並の打者(0.8以上)」は全体の1/4に満たないということです。4人に3人が並以下って、変じゃないですか?
そしてWikipediaの基準による「優秀な打者(0.9以上)」は、7%しかいません。スタメン9人として、1チームに1人もいない。これは厳しすぎるでしょうね。
近年ではOPSの平均は.730くらいであり、上の分布表で言えば.700以上がだいたい全体のうちの半分になります。Wikipedia掲載の基準は0.1ずつ下げるくらいでNPBには丁度いいのではないかと思います。
(ちなみに、NPBに比べればバランスが打高よりのMLBでもこの基準は高すぎると思います)

楽天の辛島投手

感じのいいデビューでしたね。見ていて小気味いいピッチング。四球出してませんし。
先発ローテーションに入れてもリーグ平均失点率程度はいけるんじゃないかとか考えちゃいますが、甘いでしょうか。
まぁ、現時点である程度まとまっているだけに一段階上のステップに行くのに苦労するのかもしれません。
解説では左の中継ぎとして……と言っていましたがフライボールピッチャーだとしたら先発向きかもなぁとも思います。奪三振率にかかっていますけどね。

久しぶりに普通に野球中継見たので普通の感想でした。


鉄平が

よく打っていますね。
元々中堅手としては打撃は合格ラインで守備もOK、おまけにまだ若い。
純粋にグラウンド上で利得を上げているだけでなく、こういう選手がいるとそのポジションに関しては守備固めなんかをケアしなくていい上にもう何年かの活躍は見込めるからドラフトでも数少ない指名枠という資源を別の要素に集中することができる。
チームに与えている見えない利益が非常に大きいタイプの選手だと思うのですが
こういう話を打率が上がってきてからしてもなんか薄っぺらいw
もう少し鉄平について書いておけばよかったか。

それにしても気付けば楽天の平均得点がリーグ最下位なのですね。この得点力では投手陣が平均的だとしても4割ちょっとしか勝てない計算です。投手陣のほうはRSAAが若干プラスで、どちらかといえば守りのチームになってしまっている。
打線については元々山崎武司・リック・フェルナンデス(彼はそのまま中村紀に置き換えて考えていいでしょう)の三人に大きく頼っていたので、誰かが倒れれば得点力は一気に落ちる、そしてそれは三人の年齢からいって十分あり得る、ということはわかっていたはずです。
むしろ山崎武司がまだ仕事をしてくれているだけで有難い。セギノールや中村紀など悪い目がある分草野や鉄平の良い目があるし、運が悪いほうにばかり転んでいるとは言えない。
面白い選手がいっぱいいるので、その選手たちの実力が底上げされて高い水準で揃ってきたらすごそうなんですけどねぇ。

まぁ個人的にはまだドラフトは投手中心でいって欲しいところ。あとは打てる二遊。
試合を大して見ていない人間が言及するのは控えようといつも思っているもののつい中途半端に書き始めたらぐだぐだになってしまった。

先発“陣”の評価 Ver.0

140試合で600失点のチームがあるとします。
1試合平均4.29ですから、まぁ普通です。
得点率が4.5くらいなら、.522程度の勝率が期待できるでしょう(ピタゴラスより)。
しかし、実のところ1試合で600失点、残り139試合は完封だったとします。
すると139試合は少なくとも負けないので打線も異常じゃないなら100%近い勝率を上げなければ変です。


……ということも、理論上は考えられます。
確かに上記は極端ですが、こういうのは一度MAXを想定したほうがわかりやすいもので。
そこまで極端とは言わなくても「2、3人の超優秀投手と残りはボンクラで結果全体の防御率は平均的」な先発陣と「先発投手の中でさほど実力差がなくみな平均的」な先発陣と
シーズンの勝利を最大化する上ではどちらがいいのだろうか?というようなことに興味を持ちました。


以前シミュレータ関連の話題のときにも触れましたが、試合ごとの得点・失点の標準偏差が小さくなるほど得失点差に対して正直に勝率が固まることになります。つまり、得点率が失点率を上回っているとき標準偏差が小さいほうが「確実に」勝てる。逆に得点率が失点率を下回っているときは標準偏差が小さいと確実に負けてしまうので標準偏差が大きいほうが(今回見ているような観点からは)好ましい。

で、失点ということについて、最初に疑問を投げたように照準を先発投手の失点率に絞りましょう。試合ごとの失点の変動要因としてわかりやすいのではないかと思います。
思いついた解析は

1.各球団先発登板数が多い順に6人の投手成績を抜き出す
2.失点率の平均・標準偏差を計測する
3.打線の平均援護点(得点率)を計算する
4.それぞれが「失点率が得点率を下回っており、かつ標準偏差が小さい」または「失点率が得点率を上回っており、かつ標準偏差が大きい」場合に、通常の分布(これはピタゴラス勝率をもって推定とする)に比べて勝率が良いだろうと推測する
5.「実際の勝率とピタゴラス勝率の差」と上記推測との一致具合を測る

意味が伝わるかはかなり不安ですが、まだまだ試案なのでとりあえず先に進むとしましょう。
以上の解析を2008年の12球団に対して行いました。「勝率-ピタゴラス勝率」がプラスなら[実際]に1が立つようになっており、推定でも効率が良いはずとでていれば[推定]に1が立ち、両者が一致すれば[判定]に1が立ちます。
結果は……

球団勝率ピタゴラス実際推定判定
巨 人.596.5771 1 1
阪 神.582.5471 1 1
西 武.543.5610 1 0
オリックス.524.5241 0 0
日本ハム.514.4931 0 0
中 日.511.4821 1 1
ロッテ.510.5101 0 0
広 島.496.4541 1 1
ヤクルト.471.5110 1 0
楽 天.461.5150 0 1
ソフトバンク.454.4351 1 1
横 浜.338.3890 0 1

半分よりひとつだけ多い7/12の一致ということになりました。
とりあえず今回は解析の趣旨だけ書き残しておこうと思ったので結果自体はプロセスも適当だしあまり大事ではありません。
今後もう少しばらつき度などの基準を練った上で改めてどのくらいピタゴラスに対して意味があるかを探ってみたいという気はしていますが、そんなに方法は思いついていないのが現状です。どうしたものか。

ちなみに事の発端は去年の楽天の勝利効率で、岩隈だけが傑出しているような投手陣ってどうなのだろうかなどという疑問からです。
平均的に失点率が良いほうが良いに決まっていますが、平均と偏差を合わせてどれだけ得点に対して上手く勝てるかがどうかが投手陣全体の評価になるのではないかと思うのですよね。平均失点率じゃない新たな尺度が作れないか。リリーフの問題もまた別の軸で入ってくるから厄介なのですが。

ちなみに失点率ではなく何らかの形で失点生値を引き出せば前にサイトでやったような計算も持ち込めなくはないですし、先日LaBOLAベースボールにアップした記事はそれを念頭においてより現実的に勝率を出すために整理したデータからの副産物的なものです。

(第一先発の失点率)^2/{(リーグ平均得点率)^2+(第一先発の失点率)^2}
+(第二先発の失点率)^2/{(リーグ平均得点率)^2+(第二先発の失点率)^2}
+(第三先発の失点率)^2/{(リーグ平均得点率)^2+(第三先発の失点率)^2}
+……

みたいな式も考えはしましたが、うーむ、どうなのでしょうかねぇ。
とりあえず今回はここまでで。何かアイデアが出たら進めます。



コンピュータシミュレーション

コンピュータシミュレーションで野球を分析

このブログでも結構やったシミュレータネタ。
得点期待値・出現確率とRuns Valueは前から出してみたいと思ってたんです。


プチリニューアル終わり


Baseball Concrete

見た目を若干変えて、内容も少々修正・加筆。
自分の文章の長さが、内容に対して過多なのか過小なのかだんだんよくわからなくなってきました。いずれにせよ内容が良いなら読んでもらえるのだろうけど。

相変わらずCSSの使い方が危ういので見た目が明らかにおかしいとかあったら報告していただけると嬉しいです。


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プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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