Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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解説で絶賛されていた糸井の守備を数字で見てみる

日本シリーズ第一戦、結構楽しめました。
糸井って、身長が高いせいもあるのかなんだか未来のプレーヤーに見えますね。
で、タイトルの件。守備範囲が広いと評価されていた糸井の守備を当方がサイトで行っているような数値評価で見るとどうなるのか、今年のレギュラーシーズンの数字を算出してみました。
要は、飛んできた打球をどれだけアウトにしたか、という評価です。

少なくとも100以上の刺殺を記録したパ・リーグの中堅手について。

    刺殺率  得点
糸井   .833  +7.7
長谷川  .817  +4.2
坂口   .811  +2.7
栗山   .790  -1.6
鉄平   .787  -3.5
サブロー .737  -10.4

刺殺率はリーグ平均を.800とするゾーンレイティング風にした数字で、得点は刺殺により防いだ相手の得点。
糸井の守備は数字でもトップになりました。


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ブログ名変更

このブログの内容のまとまりのなさというか管理のできてなさはどうかと思っていて
だからといって修正し直していくのも面倒臭く
とりあえず後からできたサイトのほうを形のまとまった拠点として考えることにし、わかりやすくするためにブログ名を変更しました。
別に気分的なものなので、既にリンクを貼って下さっている方など修正してもらう必要は特にありません。

だから何って話ですが、何も言わずに変えるのもなにか変かなと思い、一応アナウンス。

チームにおける選手の位置付け

くそぉ。ドラフト前後のところに時間とられる事情が重なって全然入っていけませんでした。今シーズンは試合見てないし新人の情報も全然ないし。これじゃあ何も言及できない。



気を取り直して、こういう分析は他にも色々ありそうですけども選手がチームにおいてどういう位置付けになるかというのを整理するマトリクス分析的なものをゆるく考えてみました。

選手の位置付け

ご覧の通り縦軸が能力の高さを表していて、横軸が年齢の高さを表しています。

左上のゾーンは若くて実力のある「スター」枠。ドラフトで仕入れた若い選手はおそらく年俸が安く抑えられるわりに実力はあるわけですからチームに跳ね返す利益が大きく、しかも若いためにチームの将来的な展望としてもプラスで、きっと若くて実力があることから人気もあるであろうという最高の位置。

そこから年齢が上がると右上のゾーン「仕事人(あんまり良い呼び方が思い浮かばなかった。若い人だけがスターなわけじゃないしなぁ)」に行き、彼らは実績があるためにそれなりの年俸を要求する代わりに仕事はする。

左下は若くて能力も未熟な「育成中」で、大概の新人選手はここからスタートするはずです。そこからすぐ上のスターに上がるのが望ましいですが時間をかけて蛇行しながらできるだけ上の仕事人の役割を果たそうとするのが通常の過程でしょうか。実力が上がらずに年だけ食うとチームとしては勝利に貢献もせず将来も見込めないという右下の「放出候補」になってしまいます。仕事人が加齢で実力が落ちてもここに入りますね。

選手の位置付けの変動として王道コースが「育成中」→「スター」→「仕事人」ですかね。
「育成中」→「放出候補」→「仕事人」という下のルートを通るのがいわゆる「遅咲き」というやつか。
チームとしてはいかに仕事人が役割を果たしている間に新しい選手を送り出すか、というのが課題でしょう。

これは純粋に整理のためのもので、相当思いつきのまま書いてますが「能力」は希少性とかも含めたものとして、「年齢」は守備位置ごとにそれぞれのあり得るレンジがあるだろうしそれを考慮した将来性として計算したらよさそうで、そういうことをするにはセイバーメトリクスが役に立ちそうです。

指標の扱いについて

セイバーメトリクス云々以前ですが、指標の扱いについて。

「ひとつの指標にこだわらず多角的に見ることが大切」みたいな話があります。これが正しいかどうかは、個々の内容によります。私はセイバーメトリクスに関する文脈で使用されるこのような言葉はもう少し注意深く使われるべきだと思います。

そもそも問題は、目的とする解析・検証に何が必要だろうかということ。
例えば、打者の得点への貢献を評価したいと思ったときには、XRというのは非常に有効な打撃指標なわけです。RCなど他にも同じような役割の指標はありますが、正確性は今のところどっこいどっこいと評価されます。
仮にXRが最高の得点推計式だと認められていたならば(まぁ他にも前提は必要ですが満たされているとして)、XRだけを使って「打者の得点への貢献を評価」していくことは別にひとつの指標への不適切な偏りだとか指摘されるべきものではありません。

そこに「XRだけにこだわらず他の指標も見るべきだ」というツッコミをいれると、内容次第ではその通りの可能性もありますが、仮に出塁率とか長打率とか重複するものを加味していくとすれば好ましくありません。
XRが、打者の本塁打とか、盗塁成功率とか狭い範囲だけに絞って恣意的な評価を与えている指標ならば漏れている範囲をフォローしてやる必要はあります。しかし実際にはそうじゃありません。
出塁や出塁の中身それぞれに得点への説明として最もよく当てはまるような重みを与えて評価しているので、そこにさらに出塁率を加味したりすると出塁が二重で評価されることになり、出塁率の高い打者の過大評価になります。統計的な検証などから「得点力を正確に評価するためにはXRはもっと出塁率を評価すべきだ」とか結論が出てるんなら別ですよ。ただ、なんでもかんでも色んな指標を集めて見ればそれが多角的で良い評価になるかっていうとそうじゃないことはわかるでしょう。

「OPSはわかりにくい。出塁率と長打率をそれぞれ見ればいいだけ」という意見を見たことがあります。
OPSもやはり各評価を統合して「総合的に見ると結局誰が優秀だろうか?」ということを測ろうとしている指標です(簡易的な指標ですからこのことについての説得力は高くないように見えるかもしれませんが)。
OPSを使わないとしたら、二人の打者を比較するとき、片方は出塁率で勝り片方は長打率で勝るというようなときにどうするのでしょうか。結局、どっちが優秀かという話をしようとすれば何らかの形で両者を統合することになります。「出塁率でちょっと負けているけど長打率で大きく勝っているからこっちが優秀だろう」とか。これは雑に言えば主観的なOPSを構築するってことです。
(ここで、OPSという固有の指標自体は別に意味ありません。GPAでもNOIでもTAでもなんでもいいですが、言及したいのは総合的にひとつの数字にしようとしてるってところです)

同じように、「ひとつの指標に偏らず打率、長打率、出塁率、盗塁成功率、本塁打数等を多角的に見る」っていうことをやろうとしても、最終的に誰が貢献したかという疑問に答えようとすればひとつの序列を構築せざるを得ません。その序列は最終的には(主観的な)ひとつの指標ということになります。
そういう意味ではXRも「単打・二塁打・三塁打・本塁打・四死球・故意四球・盗塁・盗塁刺・犠打・犠飛・凡打・三振・併殺打それぞれを多角的に見て」います。統合の仕方が、主観的でなく客観的に適切と思われる一定の加重を与えるという方式なだけです。ひとつの指標だということで必ずしも他の指標に比べて漏れがあるとか偏っているということにはなりません。むしろ、最終的には上手くひとつの何かに統合されるべきであることがほとんどです。ひとつの指標になる、というのは単に表面上の問題です。

「ひとつの指標に頼っちゃいかん。いろんな指標を見るべき」みたいなのは一般論としては響きがよかったりしますがそれらが解析の内容として必要な要素を拾い上げた上で上手く統合されたものなら問題はないということで、むしろ無闇に指標を並び立てるのはムラの発生に繋がります。
Aという解析にBの指標を用いるのはCという理由で間違っている、ということが明確に言えるならよいのですが、「ひとつ」であることを理由に否定するっていうのは違います。何か足りない要素があって、それが理由でそれひとつじゃ(あるいはそれを使っちゃ)ダメなんだ、と言われるべきです。

「本当に良い打者と認められたいならOPSがどうの胡散臭い指標だけじゃなくて打率や本塁打でも一流の成績を収めればいいだけ」というような意見も見たことがありますが、これなどはもはや価値観の問題に近いものです。打率にしろ本塁打にしろOPSやRCと同様、いつかどこかで誰かが恣意的に作った野球の記録のまとめ方にすぎません。その意味での価値の違いなんかなくて、仮に問題がチームの得点増への貢献に絞られているんであれば「誰かの見方その1、その2」なんかはどうでもよくて、XR(簡易版としてOPS)で事足りる話です。

何故か指標だというだけで急に懐疑的に見られる、ごちゃごちゃと扱われることがあるような気がして、セイバーメトリクス好きとしては何か心苦しいので全然上手く書けないのですが強引に書いてみました。
もっと上手く言えるようになるのを宿題にするとしてまとまってきたらまたどこかで繰り返し言います。それにしても妙に長文になったけどなんなんだろ。


Be a SSI

昨日のクイズを見ながらぼんやり考えてみましたが
あれみたいにセイバーメトリクス系指標の考案者(SSI)を挙げるようなときに
曲がりなりにもセイバーメトリクスについて研究・発表している者として
(日本版をやるとして、今後)自分は名前を出してもらえるような立場になれるんでしょか?
わかりやすく言えば「俺有用な指標作ったことあったっけ?」と。

まぁそもそも独創性がないし、基本的に自作の指標とか名前を広めるってことには興味が無くて
サイトではただ単に誰かの指標の計算をするだけじゃなくて自分なりの工夫を盛り込むようにしている面もあるものの
新たな指標の提案というよりは「計算法の工夫」が主なんですよねぇ。
サイトで一応式を作ったりしたのは……

・積算DIPS――DIPSをBsRに移植しただけ。そもそも以前にやってる人がいる。
・守備評価――Bill JamesのRRFやClay DavenportのFRAA、morithyさんの奪アウト率を参考にしたそれらのバリエーションの一種。まぁそういうのって結構あるし名前をつけてもいいのかもしれないけれど。
・RVA(打撃指標)――TangotigerのwOBAの改変というかほとんどwOBAそのもの。

独立した指標としてわかりやすく使えそうなのは投手評価の「期待勝敗」ぐらいか。
まぁGPAみたいにOPSの計算で出塁率を1.8倍しただけで、以前にそのような発想がなかったわけでもないのに指標として広まってるものもありますから
内容そのものというより便利なのを見つけて「どうだ」って出すのが大事みたいなところはあるんでしょう。
機会があったら広めるつもりで指標を作る、っていうのもやってみようかな。多分無理でしょうが。
指標というより、他に理論的な説明を見かけない平均得点が同じとき長打力寄りの打線より出塁力寄りの打線のほうが試合ごとの得点の分散が大きくなる法則をサイト名にちなんでコンクレートの法則とか名前がついて広まるほうが面白いような気も。


そんなどうでもいいことより少々ブログに書きたいこともあるんですが、ちゃんとした文章を書くっていうことが全然できなくてダメ。
修行が必要です。

It's difficult, but fun.

これはコアすぎるw


Can you name the Sabermetric Statistic Inventors (SSI)?
―セイバーメトリクス指標の考案者の名前を答えられるか?
http://www.sporcle.com/games/akrubin/baseball_stats


時間制限ありで指標の開発者の名前を埋めていくクイズです。
休日にぽちぽちExcelでパークファクターを計算している自分に不安にもなりましたが
世の中にはこんなクイズを作る人もいるのかと思うとちょっと安心しますね。

I got 40. I think it's a good score (when I consider my terrible English skill).


少しずつ更新します

クライマックスシリーズを尻目に、時間あるときにスタッツの更新。サイトの投手評価のページなんかに今年度分のデータを追加しました。
今後も打撃評価とか守備評価とか徐々に更新していこうと思いますので気にしてくれている方はサイトのトップページの下のほうに「更新履歴」というのがあるんでチェックしてみて下さい。

守備指標は細かいデータを入手できるのがおそらく先になるのでまだ一部だったり半端にしか出せませんが気になってとりあえず内野手だけ大まかに見た感じ

・井端が去年とは大きく変わり、良い。荒木も問題ない感じで、シーズン開始前のコンバート騒ぎはなんだったのか。
・東出がRRFでやたら悪い。刺殺でスコアを落としてるっぽいので球場の変更や新たな選手の移籍に伴うフォーメーションの変更などで何かあったか。補殺も良くはない。
・金子はやっぱり今年も良い。

暫定的な算出で見たところなのでまた精査したら変わるかもしれません。


今シーズン打撃で貢献した打者は

シーズン終わってデータが出揃ってきて、セイバーメトリクス的にはこれからの季節です。
今年は、昨年の末にサイトを始めているのもあって更新もしなきゃならないしそれ以外にやりたいこともあるし、逆にどこから手をつけていいんだろうという感じ。今はそんなに時間もないし。

とりあえず打撃成績を整理してRCとRCAAを算出してみました。
なお、ここでいうRC・RCAAは打者が打撃で創出した得点とその平均に対する余剰を表す一般的な用語として使っていて、数字はサイトのこの記事なんかで使ったRVAを利用して出しているので悪しからず。

2009年セリーグRCAAトップ10

選手RVARCRCAA
小笠原 道大.323104 38
和田 一浩.32185 30
ラミレス.30799 30
阿部 慎之助.32182 29
森野 将彦.31085 27
青木 宣親.30098 26
ガイエル.31181 26
ブランコ.30781 25
亀井 義行.29984 22
内川 聖一.29885 22


小笠原は「率」でも「量」でも文句なし。和田やラミレスも大したものですが頭ひとつ抜けてます。
青木もなんだかんだでトップクラスの貢献。ガイエルも……
トップ10からは多少漏れましたが坂本や鳥谷も+20くらいの数字を出していて遊撃手としてはお見事です。
ちなみに阿部は、東京Dが本拠地、少なめの打席数、若干長打力を過大評価すると考えられるOPSで長打率よりの数字、一塁手兼任、とインチキ臭さ漂いながらも「捕手としてOPSリーグ1位」を達成。



2009年パリーグRCAAトップ10

選手RVARCRCAA
中村 剛也.343109 44
中島 裕之.312106 31
鉄平.31392 27
稲葉 篤紀.31195 27
糸井 嘉男.31881 26
ローズ.33866 26
サブロー.31079 22
井口 資仁.30583 22
スレッジ.30778 21
G.G.佐藤.30285 21

世間的に中村剛也はどういう評価なのでしょうかね。私は比較的、普通に(豪快で気持ちがいい、などの主観的要素抜きに)長打力の価値を高く見ているほうかと思われますし今シーズンの中村を純粋に優れた打者として評価していますが、世間的にはやっぱり何かと注釈が付くんでしょうか。
しかし中島と二人で75点というのもすごいなぁ。



楽天2位確定

ここ2年の楽天イーグルスの勝率。カッコ内はピタゴラス勝率。

2009 .546(.500)
2008 .461(.514)

わりと「こうなったら面白いのに」と去年の段階で野次馬的に想像した形になりました。
チーム力みたいなものを表しているのはどちらかといえばピタゴラスのほうだと個人的には考えていて、それに対してこのくらいの誤差はあり得る話です。
去年はたまたま低く出て、今年はたまたま高く出た。要するにチーム力があまり変わっていないとしてもチームの順位が大きく変動することはあり得る。
この数字だけから今年の楽天のケースについて必ずしもどうこう言えるわけじゃありませんが。


あと監督に関して話が色々出てますが
個人的には野村監督は今年までのほうがいいかなぁと感じています。
アスレチックスと提携なんて話もありましたけど楽天は新しい球団だから新しいことがやりやすいはずで
他の球団が様々なしがらみにより新しいことをやりにくいと考えればそれ自体が結構なアドバンテージで活かさない手はないです。
その上で野村監督は少々クセが強すぎて、あまり長く監督をやってもらうとせっかくあるそこの自由さを縛ってしまう懸念があるかなぁと。
大きな名前の力でここまでチームをひとつの方向に導いてくれたことに感謝して、その恩恵を一番良い形で活かすことを考えるとここで拍手をもって送り出すのがベストなんじゃないかとぼんやり考えます。


偉大なるRuns Created

サイト更新。

偉大なるRuns Created

ちょっと前に書いて塩漬けにしていたもの。
ただでさえ普通に伝わりにくい分野を扱っている中で
また非常に誤解されそうな、伝わりにくそうなものを書いてしまった。
中には私の言いたいことを「うんうん」と受け取って下さる方がいることを期待してアップするわけですが
なんか最近自分がセイバーメトリクス関連でやっていることの視野が狭すぎるような感覚もあってどうしようという感じです。
まぁこんな趣味の分野、思うがままのインタレストを追及する以外に大してやりようはないとは思っていて
好きにやっているうちに「アイツはああいうやつだ」という形がなんとなくできてくれればありがたい、ぐらいの話なんですが。
何言ってんだかわかんないや。


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プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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