Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

Slugger 11月号

自分も寄稿したので宣伝になってしまうのですが、現在発売中のSlugger 11月号はマネーボール特集。映画化にあたって、ということのようです。

少なくとも私は単純に楽しんでしまいましたのでセイバーメトリクス好き、マネーボールファンにはオススメです。
そして何より、個人的にはやっぱりまだマネーボールを読んでいない人には是非読んでもらいたいな、ということを思ってしまいました。セイバーメトリクスにいくらか興味があるけど「みんながよくマネボがどうとか言うから、わざわざ金出して読まなくてもどういうもんかだいたい知ってるよ」なんてお考えの方がいたら、騙されたと思ってしっかり読んでみてください、と言いたいですね。こんな主張を繰り返しておりますが、マネーボールを安易に「古い」とか「極端」で片付ける知性を私は信用しません。


マネーボール特集の具体的なトピックは以下のもの。

・『マネーボール』の基本を知る~映画&小説~
・『マネーボール』登場人物の“その後”
・忘れられたセイバーメトリシャン-ボロス・マクラッケンの悲劇-
・マネーボール理論の再検証
・アスレチックスはなぜ勝てなくなったのか?

私は原作の意義や本質についてちょこっと書いております。
いずれも面白いのですが、ここで注目として挙げたいのはBaseball Prospectusの編集長が執筆したという「アスレチックスはなぜ勝てなくなったのか?」。限られた文字数で、物事の筋をストーリーとして追っているというよりは記述的に事実を並べているような語り口なのですが、そこから導き出される答えはわりあいにえげつない。セイバー好きとして考えさせられる論考です。

個人的な映画『マネーボール』への期待の仕方

moneyball_pitt.jpg
スポーツ・イラストレイテッド誌/ブラピとFIP式
http://www.insidethebook.com/ee/index.php/site/article/fip_on_the_cover_of_si/



映画『マネーボール』、米国ではぼちぼち早い人が見て賛否両論だそうです。
どういう意味で(映画の出来としてなのか、その中身としての球団経営やセイバーメトリクスについてなのか)賛否両論なのかまで詳しくは知りませんが、基本的に、賛否両論じゃなきゃマネーボールじゃないですよね(笑)
いずれにせよセイバーメトリクス好きとしては、統計を通じて野球を見ることを映画『マネーボール』が広めてくれるのは非常に嬉しいことです。

しかし、これは日本で映画が公開される前に先手を打って言っておきたいことなんですが、そもそもセイバーメトリクスなんて100人野球ファンがいるうちの1人が「ちょっと面白い」と思えばそれで十分なようなものだと思うんです。
だから仮に『マネーボール』を見たうちでも99%がセイバーメトリクスには特に興味を持たないとか反対でも全然構わないというか自然だと思います。
セイバーメトリクスに広まって欲しいと思っていると言っても、それは野球ファンの7割8割に正しく認知して欲しいとかいう意味ではないということです。それは無理だと思うしそれを願う必要もない。
これはハードルを下げるとかいうことではなくて、原理的におそらくそういうものだろうということを冷静におさえておくは無駄な混乱や徒労を生まないためにも大事なんじゃないかと思う次第でして。セイバーメトリクス先進国の米国でも野球ファンの過半がセイバーメトリクスをしっかり理解しているなんてことはまずないでしょう。

「お前らはマイノリティだから云々かんぬん」ということは別に言われたくもないし(言われても意味ないし)、逆にセイバーメトリクスを楽しむ側がそれを引け目に感じたり、物足りなさを感じて疲弊したりする必要は全くないんじゃないかと。
これは特に根拠もない個人的な予想なんですが、今回の映画によってセイバーメトリクスが急速に普及するということは考えにくいんじゃないかな、と思っています(そうなってくれれば万々歳ですが)。
それでも映画を見た1%が興味を持ってくれたら素晴らしい。マジョリティとかマイノリティとかじゃなくて、とにかくここはここで世界ができるっていうことが大切かと。
どうもわかりにくくしか書けませんが、個人的にはセイバーメトリクス普及に関する期待ってそんな感じです。



追記:方々の反応を見ていくと賛否両論というより相当「絶賛」の割合が高いような感じもしますね。特にセイバーメトリクス関係者の評判が良いのはすごい。世間の反応のことは別にして、個人的にはかなり楽しみになってきてしまいました。


イチローの残り試合の予想安打数

大リーグ:イチロー残り8試合であと24安打

【ミネアポリス(米ミネソタ州)小坂大】米大リーグは20日、各地で行われ、マリナーズのイチローは当地でのツインズ戦の一回に左中間三塁打を放ち、5打数1安打だった。11年連続200安打には、残り8試合であと24本。チームは5-4で勝った。

毎日jp



だそうです。
注目されているらしいので、セイバーメトリクスを扱うブログらしく機械的な計算をしてみました。

イチローのここまでの一試合平均の打数は4.22。それが残り8試合なので、34の打数が残っていると仮定します。そこから二項分布というものを使って、残りの打数で何安打になる確率がそれぞれ何パーセントかを計算してみました。
今年のここまでの打率.273を想定した場合と、通算打率.326の想定と二種類数字を出しています。




安打数今年の打率通算打率
0 0%0%
1 0%0%
2 0%0%
3 1%0%
4 2%0%
5 4%1%
6 7%3%
7 11%5%
8 14%8%
9 15%11%
10 14%14%
11 12%14%
12 8%13%
13 5%11%
14 3%8%
15 2%5%
16 1%3%
17 0%2%
18 0%1%
19 0%0%
20 0%0%
21 0%0%
22 0%0%
23 0%0%
24 0%0%
25 0%0%
26 0%0%
27 0%0%
28 0%0%
29 0%0%
30 0%0%
31 0%0%
32 0%0%
33 0%0%
34 0%0%



イチローの能力が今年の打率の通りで行けば7~11安打に終わる確率が高いようです。
ちなみに24本以上の安打を打つ確率は、今年の打率の想定で0.00002%、通算の打率の想定で0.00065%。



Wow

本当ですよー。投手としての本当の実力はWHIPとDIPSで評価されるべきなんです。ただ金田さんや上原さんは言うまでもなく凄いです。RT @kurotti201: @faridyu 投手は勝ち星で評価されるべきではないと言ったのは本当ですか?(後略) @faridyu ダルビッシュ有(Yu Darvish)



「投手としての本当の実力はWHIPとDIPSで評価されるべきなんです」このセンテンスはだいぶはっきり言い切っていますね。
まぁ、私としてはWHIPに関しては「何のために見る指標なの?」と思ってしまう面は強いですが。

ちなみに個人的にはWHIPについてはココで、DIPSはココとかで書いております。


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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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