Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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ビリー・ビーンGMインタビュー

備忘。


「金持ち球団が強い流れに戻っている」――『マネーボール』のビリー・ビーンGMインタビュー


――確かにポストシーズンのゲーム数は少ないですが、通算で見てもビリーさんがゼネラルマネージャーになった1997年以降のアスレチックスは11勝16敗とポストシーズンを負け越しています。そこではチャンスに強いといったようなセイバーメトリクスでは否定されてきたことが重要になっているのではないかとも思うのですが。

ビリー 公平な質問だとは思います。ただ、スポーツにせよ、ほかのビジネスにせよ、短期的な結果のみで断定的な考察をするのは違うのではないかというのが僕の意見です。

 一流企業であっても1年のうち数日間は商売が良くない日があるわけで、スポーツでもそういう日が長く続くとポストシーズンにはたどりつけないわけですね。ビジネスでもスポーツでも長期的に成功させようとするなら、先ほど言ったように、どんな運に見舞われようともインパクトを最小に食い止められるような位置取りをすることが肝心なんです。



マネーボール的な戦略と短期決戦についてはよくわからない誤解が多いですよね。
全体的にビリー・ビーンの答えは非常に常識的。

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成績予測をどう扱うべきか

「セイバーメトリクス・リポート」、すでにネット上でも感想を書いて下さっている方がいらっしゃいますね。ありがとうございます。

さて、私は同書の中で日本プロ野球の(統計データに基づく)成績予測を行っています。書籍の中ではほとんど内容の説明がなかったので、今回はちょっとこれについて書いてみようかと思います。


マネー・ボールなどである程度お馴染みかもしれませんが、アメリカでは仮想のチーム編成ゲームであるファンタジー・ベースボールの隆盛も手伝って統計に基づく成績予測というものは以前から非常に活発に行われています。
色々な手法がありますが、結局のところこの成績予測の本質とはどういうものなのか。

いくらか語弊があるかもしれないことを承知で、ざっくりと本質を掴むために一言で言うと、私はセイバーメトリクスによる成績予測は「これまで打率が高かった選手はこれからも高いだろうし、本塁打が多かった選手はやっぱりこれからも多いよね」というものだと思っています。
各種の指標の過去の高低は一定のレベルで継続していく傾向がある、という統計的な法則を利用するのです。
そもそも統計というものが「過去の経験を整理して未来に活かす」という性質を持つものですから、いかに過去の情報(どのようなデータに期間的な関連性があるか、等々)をうまく整理していくかという問題になります。
本塁打を40本打った選手と5本打った選手の将来を予測するとき、前者のほうが後者より来年も多く打つだろうと考えるのは単純ですが妥当でしょう(※参考)。

もちろん実際に算出を行うにあたっては、色々と細かい補正はあります。
ただし、基本はどの予測システムでも同じではないか、と思います。
(ちなみに私が用いた成績予測の算出方法はサイトに掲載しています。2012予測にあたって改訂はしていますが)

ここまでの話では、「そんな単純なことだったらわざわざデータをこねくり回さなくたって、日常的に野球見てればわかるよ」と思われるかもしれません。
しかしここでは主観のバイアスの危険に対抗するという効用が指摘できると思います。

例えば、数値を使わずに評価を行うと印象的だった短期の成績や、記憶が鮮明なつい最近(直近のシーズン後半)の活躍度合の重要性を過大評価してしまうといった偏向があらわれがちであることが認知心理学的な知見からは知られています。
統計的にはあくまでも短期間の成績はアテにならないものであり、全体のデータから冷静に予測を行うことでそういった偏りを避けることができるというわけです。

また、場当たり的に個別の予測をしていくと、知らず知らずのうちに全体に対して楽観的な、あるいは悲観的な予測をしてしまうといった偏りも時に生じることも考えられます。
一人ひとりの予測をしていった結果、それをチーム打率として集計してみるとあり得ないほど高くなってしまう、など。
後出しでそれに気付いて無理に調整をしても、全体の傾向に対して整合的な予測をしているとは言い難いところがあります。

統計的な成績予測はこれらの偏りを避け、あくまで冷静に「過去のデータからすればこれくらい」といった結果を提示します。
個別の結果は正直なところズバズバ当たりはしないというか、結構外れます。
ただ、繰り返しになりますが、一般的な傾向に対して矛盾しない、「このくらいの成績を基準として、上にブレるかもしれないし下にブレるかもしれない」と考えるのに役立つ「基準」を提供します。
物事に対して個別的に向き合っていくと、個別事象は必ずしも全体の傾向と同じ振る舞いをするわけではないということを意識してしまいますが、全体としては「全体としてはこういう傾向がある」という傾向から逃げることは難しいのです。

現段階で私からオススメする成績予測の使用法は、ここまで説明したような意味での「基準」として用いることです。


「セイバーメトリクス・リポート」を置いている可能性がある書店

先日から告知しているセイバーメトリクス・リポートですが、Amazonで一時的に在庫切れとなっていたようです。ご迷惑おかけしております。
現在は「通常5~7日以内に発送」との表示になっておりますが、一部のリアル書店でも入荷されているようで、情報をいただきましたので共有いたします。

以下は、そこに行けば確実にあるという保証ができるものではありませんので、事前にお電話などでご確認下さい。




『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート1』が
置いてある可能性がある書店(2012年3月13日現在)

※事前に電話などで在庫をご確認下さい。

紀伊國屋書店様
http://www.kinokuniya.co.jp/store/
丸善・ジュンク堂様
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/
ブックファースト様
http://www.book1st.net/shops/
芳林堂書店様
http://www.horindo.co.jp/map/map_rosen.html
あゆみブックス様
http://www.ayumibooks.jp/
リブロ様
http://www.libro.jp/shop_list/
ブックスユニ本郷店様
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SF/ShotenHome?shotenCode=94922
八重洲ブックセンター様
http://www.yaesu-book.co.jp/
有隣堂様
http://www.yurindo.co.jp/storeguide/?preview_flag=0&flag_no=121
三省堂書店様
http://www.books-sanseido.co.jp/shop/
書泉様
http://www.shosen.co.jp/
オークスブックセンター様
http://www.oaksbc.co.jp/
青山ブックセンター様
http://www.aoyamabc.co.jp/
あおい書店様
http://www.aoishoten.co.jp/shop/
ブックデポ書楽様
http://www.syoraku.co.jp/

【東京都】
新宿/紀伊國屋書店新宿本店、新宿南店、ジュンク堂書店新宿店、ブックファー
スト新宿店、芳林堂書店高田馬場店、あゆみBOOKS早稲田店
池袋/ジュンク堂書店池袋店、リブロ池袋店
渋谷/MARUZEN&ジュンク堂渋谷店、ブックファースト渋谷公園通り店、Book
Cumu NHK店
紀伊國屋書店渋谷店、笹塚紀伊國屋書店笹塚店、
新橋/芳林堂書店汐留店
東京/丸善丸の内本店、八重洲ブックセンター
大手町/紀伊國屋書店大手町ビル店
本郷三丁目/ブックスユニ本郷店
神保町/三省堂書店神保町本店、書泉グランデ
秋葉原/書泉ブックタワー
水道橋/オークスブックセンター東京ドームシティ店
六本木/青山ブックセンター六本木店
中野/あおい書店中野本店
吉祥寺/ジュンク堂書店吉祥寺店
国分寺/紀伊國屋書店国分寺店
北千住/紀伊國屋書店北千住マルイ店
豊洲/紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店
二子玉川/紀伊國屋書店玉川高島屋店

【埼玉県】
北与野/ブックデポ書楽
さいたま新都心/紀伊國屋書店さいたま新都心店
浦和/紀伊國屋書店浦和パルコ店
大宮/ジュンク堂書店ロフト大宮店
川越/紀伊國屋書店川越店

【千葉県】
津田沼/丸善津田沼店
流山/紀伊國屋書店流山おおたかの森店

【神奈川県】
川崎/有隣堂川崎BE店、
横浜/紀伊國屋書店横浜店
桜木町/紀伊國屋書店横浜みなとみらい店
関内/有隣堂本店、関内芳林堂書店セルパ店
鴨居/紀伊國屋書店ららぽーと横浜店

【北海道】
札幌/紀伊國屋書店札幌本店、紀伊國屋書店オーロラタウン店、MARUZEN&ジュ
ンク堂札幌店
小樽/紀伊國屋書店小樽店

【東北】
弘前/紀伊國屋書店弘前店
仙台/ジュンク堂書店仙台本店、あゆみBOOKS仙台店、紀伊國屋書店仙台店
盛岡/ジュンク堂書店盛岡店

【中部】
静岡/MARUZEN&ジュンク堂新静岡店
前橋/紀伊國屋書店前橋店
新潟/ジュンク堂書店新潟店
富山/紀伊國屋書店富山店
金沢/紀伊國屋書店金沢大和店
福井/紀伊國屋書店福井店
名古屋/ジュンク堂書店名古屋ロフト店
西春日井郡/紀伊國屋書店名古屋空港店

【関西】
京都/ジュンク堂書店京都BAL店
大阪/MARUZEN&ジュンク堂梅田店、ジュンク堂書店大阪本店、ブックファース
ト梅田店、ジュンク堂書店千日前店、ジュンク堂書店難波店、紀伊國屋書店梅田
本店、紀伊國屋書店本町店、紀伊國屋書店京橋店、紀伊國屋書店泉北店、紀伊國
屋書店高槻店、堺紀伊國屋書店堺北花田店
加古川/紀伊國屋書店加古川店
神戸/ジュンク堂書店三宮店、ジュンク堂書店三宮駅前店、紀伊國屋書店神戸
店、紀伊國屋書店西神店
川西/紀伊國屋書店川西店
大津/紀伊國屋書店大津店

【中国】
岡山/紀伊國屋書店クレド岡山店
広島/MARUZEN&ジュンク堂広島店、ジュンク堂書店広島駅前店、紀伊國屋書店
広島店
紀伊國屋書店ゆめタウン広島店

【四国】
高松/紀伊國屋書店高松店
丸亀/紀伊國屋書店丸亀店
徳島/紀伊國屋書店徳島店、紀伊國屋書店ゆめタウン徳島店
松山/ジュンク堂書店松山店

【九州】
福岡/ジュンク堂書店福岡店、紀伊國屋書店福岡本店、紀伊國屋書店ゆめタウン
博多店
久留米/紀伊國屋書店久留米店
大分/紀伊國屋書店大分店
佐賀/紀伊國屋書店佐賀店
長崎/紀伊國屋書店長崎店
熊本/紀伊國屋書店熊本光の森店、紀伊國屋書店熊本はません店
鹿児島/紀伊國屋書店鹿児島店、ジュンク堂書店鹿児島店

【大学生協】
東京大学本郷生協、東京大学駒場生協、早稲田大学コーポプラザ店、明治大学三
省堂書店和泉店、慶應大学三田生協、法政大学市ヶ谷生協、法政大学三省堂書店
法政店、立教大学丸善池袋店、立教大学丸善新座店、中央大学八王子生協


届きました

セイバーメトリクス・リポート


セイバーメトリクス・リポート、手元に届きました。
まだ読んでいる途中ですが、いい感じです。

冒頭の戦力分析からして、単に各選手の個人成績を載せるだけでなく年俸・年齢などを踏まえた上で客観的な貢献度評価と絡めて各チームの状況を評価・分析しています。
GM視点ということが切り口としてあるようですが、こうして読んでいると、漫然と打率や打点を見るだけとは根本的に違うことを改めて実感させられます。なかなか普通に野球関係の本を読んでいてこういった内容というのは味わえないものですから。

通常とは一味違う視点でプロ野球を鋭く分析したい、という方には本当におすすめです。別に分析をするのが偉いという問題ではないですが、単純に、読みながらいろいろ考えるのは面白いので。

そして分析コラム系も、複数の著者の方が参加している分だけ内容がバラエティに富んでおり、濃いな、と感じます。パーっと楽しく読んで終わり、というよりは、深い内容なのでじわじわ来る性質かもしれません。出版物の性格としてはアニュアル(年刊)ですがこの辺を見ると保存版ですね。

ちなみに私が書いたコラムは年齢の変化と成績の変化の関係についてのものです。簡単に言えば、一般的には選手は若いうちは能力を上げていってそれから徐々に衰えてくると考えられるわけですが、この傾向を統計的に分析したら実際どうなっているのか、ということです。
30歳は24歳に比べてどれだけ「脂がのって」いるのか、30代での成績の下降はどのくらいの具合で進むのか、能力が最高潮となるの(ピーク)は何歳なのか、そういったことがわかる成果を「なんとなく」ではなく網羅的なデータから解析して具体的に提示しています。
183ページの図3なんかは「要するにこれが出したかった」という曲線を描いており、野球と年齢の関係を考えていく上でのひとつの基準になると考えています。

というわけで、当事者ですのでセールストークも込みの紹介にはなってしまいますが、セイバー好きなら買って損はないと思います。流通はある程度限定されているようですので、確実に入手したい場合はAmazonでの注文を推奨いたします。3月10日発売です。


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プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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