Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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セイバーメトリクスに入門していくためのサイトまとめ(英語)

ボストン大学がセイバーメトリクスの講座をオンラインで無料で提供するということがちょっとした話題になっています。
それを見て、なるほど英語でもセイバーメトリクスに入門していくのに役立つような情報をまとめておくと意味があるかもしれない、と思いました。
そんなことで、私の狭い見聞の範囲ですがセイバーメトリクスを知るのに有益なサイト(フリー)を並べてみました。





まずはSABRに掲載されている「セイバーメトリクス研究のガイド」。
セイバーメトリクスとは何かから重要文献、研究の仕方、使えるウェブサイト、データの探し方、成果の発表場所などあらゆることをまとめてくれており、「こういう良まとめがあるから見てね」でこのブログ記事自体終わりでいいんじゃないかというレベルです。

A Guide to Sabermetric Research



『メジャーリーグの数理科学』でお馴染みの統計学者ジム・アルバートによるセイバーメトリクス入門。
最近書かれたものではないため現在から見るとやや古めかしく見える内容ではありますが、アカデミックな人物による記述ということでおさえておくのもいいかと思います。
理学系でガッツリいきたい方はGoogle ScholarでJim Albertと検索して論文を探してみるのも良いかもしれません。

An Introduction to Sabermetrics



セイバーメトリクス系シンクタンクのBaseball Prospectusによる入門系のコラムシリーズ。
具体的なデータも交えながら一般的なセイバーメトリクスの分析を見る上で重要な前提になるところを説明してくれています。

Baseball Prospectus Basics



同様にセイバーメトリクス系の情報を発信するFanGraphsのサイトの用語解説集。
指標だけでなく一般的な原理についても解説があり、簡潔でありながらポイントをおさえた説明がいいバランスでちょっと用語を参照するには最適ですしただ読んでいくだけでも勉強になります。

FanGraphs Library



こちらもセイバーメトリクス系のサイトとしてはお馴染みのThe Hardball Times。
以下にリンクしているのはリファレンス用の記事まとめで、過去THTに掲載された良質な分析記事がトピックごとにまとめられています。
これらは入門というより実践編の分析ですが、入門を踏まえて実際に分析したものに触れるにはいいまとめです。

The Hardball Times Reference



セイバーメトリシャンの大御所(?)Tangotigerのサイト。
まとめられている分析もさることながら、ブログが超重要。コメント欄には著名な分析家たちが集います。

Tango on Baseball



こちらもセイバーメトリシャン、Patriotのサイト。
評価基準やパークファクター、得点推定式など基礎的で重要な事柄がまとめられています。ブログの方の内容も濃いです。

Buckeyes and Sabermetrics

Walk Like a Sabermetrician



応用編かもしれませんが、セイバーの論文集"By the Numbers"がPDFで読めます。こちらに関しても分析家Phil Birnbaumのブログも絶品です。

philbirnbaum.com








とりあえずざっと思いつくところを並べましたが、また気が付いたら追記します。






余談になりますが、近年はデータ分析への注目の高まりもあり、いわゆる伝統的なセイバーメトリクスのような亜流のゴリゴリ計算とアカデミックでまともな(?)統計学・データサイエンスが出会ったり対立したりという場面があるようです。

アカデミックな世界にいる研究者はしばしばネットの世界で広まっている分析を無視しますし、「査読論文でもない強引な計算のものを分析とか言われてもね」というところもあるようです。
一方それに対してネットで激論を交わしながら分析を進めているセイバーメトリシャンたちからは「手法の厳密さや論文の体裁にばっかりこだわってダサイ分析してるやつが何言ってんだ? アカデミアの連中が重要で有効な知見を発見したことが一度でもあったか? むしろオンラインでは分析が数々の知性のある人間の『査読』に晒されているんだよ」みたいな意見があったり(もっともこれら主張は前にどっかで話題になっていたものを思い出しつつ大袈裟に書きだしてみたものなので冗談半分にお受け取り下さい……。ただ、憤っている「ストリート」のセイバーメトリシャンの側も博士号持ちだったり、ただお互いの事情を知らずに感情的にやりあっているわけではありません)。

上記で紹介したのはほとんど「ストリート」系の技法的には単純で実益重視の分析ですが、近年MLBでは得られるデータの種類も量も凄まじいものになっており、思いつきで数字と数字を割り算するような分析よりも「素材を活かした」まともなデータ分析が求められるというか、少し潮流は変わりつつあるように思います。冒頭のオンライン講義もセイバーメトリクスの紹介だけでなくコンピュータを使ったデータサイエンスの授業でもあるということで、そのあたりも注目度の高さに関係があるのかもしれません。


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【告知】『セイバーメトリクス・リポート3』

発売は月末でもう少し先ですが、セイバーメトリクスのアニュアル本である『セイバーメトリクス・リポート』が、今年も出ます。第三弾。

セイバーメトリクス・リポート3 (Amazon.co.jp)

今回も色々データが載っていたり、分析家によるコラムがあったりという内容です。昨年の秋に発売された『セイバーメトリクス・マガジン2』で既に2013年のWARが発表されていますが、そのアップデートバージョンも収録されています(本ブログで行ったような議論を反映)。

私は個人ネタとしては今回、「投手の成績を予測する簡単な方法」という記事を書きました。内容的には「カジュアルな数字遊び」と「分析的にちゃんと意味のあるデータ活用」のちょうど合間のような、簡単だけど使える指標の紹介をしています。

例えばWHIPは、計算が簡単かつ直観的で誰でもすぐに理解できる指標です。しかし残念ながら、何かを分析する際にWHIPが役に立つことは全然ないという点が散々指摘されており、わかりやすくて計算しやすかったところで意味ないよね、という話になってしまいます。

他方、成績予測などは(細かい精度の問題はともかく)情報としては誰もが求めるような性格のものですが、当方が行っているような比較的簡単な算出でさえ、おそらくやろうとする人は非常に少ないでしょう。端的に言って、面倒臭いです。

簡単に計算できるWHIPは役に立たない。役に立つ情報を求めると煩雑になる。しかし、WHIPのような簡単さで、成績予測みたいな性格の有用な情報が得られる指標があるとしたら……? と、そんな話がテーマになります。ゴリゴリの難しい感じではなく、軽く読んでいただけると思います。



ところで、当方が関わっているガチセイバーメトリクス系出版物も『セイバーメトリクス・リポート』が本作で3つめ、『セイバーメトリクス・マガジン』が既に2つと、数が多くなってきました。これまではスルーしてきたけど今からどれか買ってみようかとお考えの方も、中にはいらっしゃるかと思います。

基本的に、アメリカで出ているTHTとかのアニュアルもそうなのですが、別に1から順番に読まないといけないというものではありませんので今年の3ではじめて読むというのでも大丈夫です。

もちろんある程度、過去の研究を踏まえた発展などの流れはありますので、1から全て読んでいるほうが話がよくわかるということ自体は間違いありません。また、セイバーメトリクス系の日本語書籍の中ではおそらくもっともコアなシリーズなので、セイバーメトリクスについて全く何も知らない、というところから入ると戸惑う部分はあろうかと思います。

このあたり、もし予備知識を強化したいということでしたら例えば拙サイト道作さんのサイト、あるいは無料公開されたセイバーメトリクスの歴史をさらったコラムなんかを見ていただければ、特段別の書籍などを購入せずとも内容に馴染むための基本的なところは把握していただけるかと思います。

また、今回の『リポート3』には「リポートの理解を助けるセイバーメトリクスの基礎解説テキスト」があったり、例年通り用語解説があったりしますので、興味さえあればそれほど構える必要はないかと思います。


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プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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