Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

K-BBの参考記事

『セイバーメトリクス・リポート3』(今年の4月発売)に寄稿した「投手の成績を予測する簡単な方法」という記事で、(K-BB)/PAという式で計算できる指標(K-BB)の有効性について書きました。

これに関してはアメリカで先行研究があります。なのですが、紙面の流れ上、直接関連する記事を一部引用した程度であとは「一連の研究があります」という程度の記述に留まり具体的な記事の名前(URL)を挙げられませんでした。
このためちょっとしたオマケというか補足の意味で、私が参照した一連の記事を載せておきたいと思います。



日付著者タイトル
2012/9/19Glenn DuPaulShould we be using ERA estimators during the season?
2012/9/19TangotigerForget all that other bullsh!t: just use K and BB to forecast rest-of-season ERA
2012/9/26Glenn DuPaulOccam’s Razor and pitching statistics
2012/9/26TangotigerOccam’s Razoring pitching stats
2012/10/3Glenn DuPaulPredictive FIP
2012/10/3TangotigerPredictive FIP
2012/10/10Glenn DuPaulDelving deeper into predictive FIP
2012/10/18Glenn DuPaulShould we even try to predict future runs allowed for relievers?
2012/10/24Glenn DuPaulShould we ever use a complex ERA estimator?
2012/11/2Glenn DuPaulShould we be trying to predict FIP instead of ERA?
2012/12/12Glenn DuPaulReinforcing the power of predictive FIP
2012/12/21Glenn DuPaulLeaders in kwERA
2012/12/21TangotigerkwERA
2012/12/24TangotigerkwERA Awareness
2013/2/6Glenn DuPaulStandard deviation and ERA estimators
2013/2/20Glenn DuPaulMore on standard deviation and ERA estimators
2013/2/20TangotigerShould we prefer a spread in forecasts?


流れとしてはGlenn DuPaulがK-BBの有用性に注目してさまざまな試みをし、これ自体は実は新しい発見ではないのだけれども、あまり系統的に整理されてはいなかったので車輪の再発明を避けるという意味でも有意義なまとめをしてくれてるよねという観点でTangotigerが逐一コメント(で、そのコメントに対してまたGlenn DuPaulが発展的な分析を提示)しているような形です。

私がリポート3で触れたよりも発展的な内容(例えば予測のためのFIPとして、K-BBに本塁打の要素を加えたらどうなるのか)にも触れられていたりするので、それほど複雑な話ではないですしひとつひとつの記事は重くないので読むと面白いと思います(最後のpFIPの式はなかなか美しい)。


続・盗塁阻止における捕手の肩の重要度

久々の更新。

前回の記事で、「盗塁阻止において捕手の肩の強さは思ったほど重要じゃない」という趣旨のMLBのリサーチを紹介しました。

それに関して、別の誰かの追試を見てみたいということを書いていたのですが、驚くことにNPBのデータで研究を行った結果が発表されていたのでここに紹介しておきたいと思います。こちらの記事自体2ヶ月ほど前のもので、既にご存じの方も多いかとは思いますが。


盗塁阻止を構成する要素に関する研究


詳しくはリンク先を見ていただくとしてここでは細かいことは説明しませんが結論としては

(1)捕手が使う時間よりも投手が使う時間のほうが盗塁阻止率との関連が強い。
(2)投手が使う時間ではリリースまでの速さが重要で、投球(放たれたボール)の速さはほとんど関係ない。

といったあたりについてはMLBと共通の様子でありつつ、捕手の絶対的な影響度の強さはMLBよりもかなり大きく出ているようです。
正直なところ、前回紹介したMLBの記事では捕手が消費した時間と盗塁阻止率との相関があまりにも低く(サンプルサイズの関係?)不自然だと感じていたので、感覚としてはNPBのリサーチのほうが納得しやすいと個人的には思っております。もちろん、どちらの出している数字が(絶対的に)正しいかという問題ではなく、数字は立体的に解釈する必要があるかと思います。

日米の比較に限らない話ですが、このように分析が広がっていくのを見るのは面白いですね。

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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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