Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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捕手の守備を数値化

近年の捕手の守備貢献を見てみたかったので
日本プロ野球記録統計解析試案捕手守備指標(試案)を参考に(パクりとも言う)守備成績からの得失点化を試みてみました。
道作さんの深い考察を理解出来ている自信はありませんし独自のやり方が全体に入っておりますのでご注意を。


計算の大まかな内容は以下の通り。

1.自軍盗塁成績による格差が大きいため補正
2.盗塁阻止の評価。許盗塁ひとつにつき0.18のマイナス、盗塁刺ひとつにつき0.32のプラス。
3.盗塁企図の阻止(ホールド)の評価。リーグ平均に比べて被盗塁企図の少なさ1につき0.03をプラス。
4.補殺、刺殺評価。盗塁刺を除く補殺・奪三振を除く刺殺それぞれリーグ平均をひとつ上回るごとに0.47のプラス。
5.捕逸評価。ひとつにつき0.42のマイナス。暴投は評価することを回避。
6.失策評価。捕手においては捕逸と同様「招いてしまった損失」と解釈し、0.47のマイナス。
7.リード評価。現状投手要素との切り離しが出来ず評価不能ですが、素通りするのも忍びなく、自軍打撃力補正をした失点数の優劣の1%を責任として負担することにしました。これは単なる好みです。まぁ大した影響にはならないのでお許しを。どうしても邪魔な場合無視してみて下さい。
8.最後に全部を合計してリーグの平均に比べて守備で何点の利得をもたらしたかを求める。

注意点は色々ありますが
レンジファクターと同じように偶然の影響をもろに受けるって点が一番なのではないかと思います。
捕手の守備機会というとバント処理や本塁クロスプレー、捕飛なんかですが
多分、偶然の巡り合わせ・打球分布によって相当の影響を受けるのではないでしょうか。
刺殺(捕飛等で得る直接アウト)の項目など偏差が大きく最終結果に占める重要度が高いですが
球場によってファウルゾーンの広さがまちまちですし、そういう影響もありそうです。
なので結果的に実力の表れとみなせるかがかなり微妙なのですが
まぁ出来高評価ということで。
また、評価は全てリーグ平均に対する相対値なので異なるリーグ・年度の比較には使えません。

そんなこんなを踏まえた上で、2005~2007年について。
個人守備イニングのデータが手に入らないことや捕手ごとの奪三振数がわからないことから算出は全てチーム単位です。

2007セ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
広 島-0.84 -0.64 0.69 8.16 0.50 -1.24 -0.56 6.07
阪 神-0.60 -0.22 2.60 2.39 -0.32 1.13 0.44 5.41
巨 人0.69 0.39 3.37 -3.27 0.10 -0.28 0.19 1.19
中 日3.15 0.33 -3.69 -0.30 -0.76 1.58 0.30 0.61
横 浜-2.17 -0.36 0.18 -3.78 0.88 -0.82 -0.16 -6.24
ヤクルト-0.23 0.50 -3.15 -3.19 -0.40 -0.36 -0.21 -7.03
2006セ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
中 日2.36 0.62 4.44 4.96 0.40 2.32 0.68 15.77
横 浜-1.34 -0.45 2.82 7.36 1.17 0.84 -0.54 9.86
阪 神1.75 0.41 0.59 -0.88 -0.48 -0.53 0.70 1.56
巨 人2.94 -0.32 1.39 -8.17 -0.51 0.84 0.08 -3.75
広 島-1.27 -0.06 -4.81 -1.06 -0.51 -1.05 -0.38 -9.15
ヤクルト-4.43 -0.20 -4.42 -2.21 -0.07 -2.43 -0.53 -14.29
2005セ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
中 日0.76 0.25 1.55 5.21 0.06 1.79 0.08 9.69
広 島2.86 -0.05 5.26 2.14 -2.07 0.36 -1.07 7.44
阪 神2.27 -0.13 -0.42 -0.06 -0.72 0.91 0.78 2.64
巨 人-2.11 -0.15 0.00 4.66 1.74 -3.37 -0.73 0.04
横 浜-1.13 -0.17 -2.85 -3.17 0.94 -1.46 0.44 -7.40
ヤクルト-2.65 0.25 -3.54 -8.79 0.04 1.78 0.49 -12.41
2007パ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
西 武3.49 0.27 -0.92 10.92 0.24 1.82 -0.19 15.63
ロッテ1.53 0.68 -2.07 6.20 2.83 -0.89 0.20 8.48
オリックス0.58 0.34 2.94 -0.66 0.70 1.42 -0.14 5.18
日本ハム0.16 0.65 -0.62 -4.45 0.71 1.89 0.67 -0.99
楽 天1.14 -1.26 6.56 -7.97 -4.37 -1.45 -0.97 -8.30
ソフトバンク-6.91 -0.68 -5.88 -4.05 -0.12 -2.79 0.43 -20.01
2006パ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
オリックス4.37 0.48 2.73 -0.52 0.96 1.07 -0.13 8.96
ロッテ1.24 0.51 -2.72 6.48 0.97 -2.21 -0.10 4.17
西 武2.81 0.12 0.72 0.56 -1.95 0.18 -0.29 2.15
ソフトバンク-2.07 0.03 3.89 -2.69 -0.27 0.17 0.57 -0.37
楽 天-4.94 -0.89 -2.57 1.68 0.56 1.09 -0.76 -5.82
日本ハム-1.41 -0.25 -2.05 -5.50 -0.27 -0.30 0.71 -9.08
2005パ盗塁阻止ホールド 補殺刺殺捕逸失策 リード合計
ソフトバンク2.61 0.17 -2.14 6.48 1.28 -0.45 0.75 8.68
オリックス2.19 0.09 4.16 3.37 -0.84 -0.94 0.27 8.31
日本ハム-1.20 -0.15 -2.22 6.96 -0.40 0.96 -0.01 3.93
ロッテ1.79 0.66 -4.45 -2.63 0.88 0.51 0.82 -2.43
楽 天-3.02 -1.01 2.52 -6.03 0.79 -0.05 -1.56 -8.36
西 武-2.36 0.25 2.13 -8.15 -1.70 -0.03 -0.26 -10.13


色々計算したから間違いがないか、テーブルがちゃんと表示されてるか自信ないですが、感想としては
セは古田の去り際であるということ以外この3年間であまり面子に変化はないのですが
広島の変化(+7.44 -9.15 +6.07)や横浜の変化(-7.40 +9.86 -6.24)を見るとなんとも言えない。
中日がよくて、阪神や巨人は安定している感じがします。
2005、2006の中日みたいにマイナスの項が全くないってなると多分優秀なんだろうなと思えていいんですけど全体的には難しいですね。
パはやや面子が安定しません。2005までは城島がいたソフトバンクは1位からマイナスに転落。
西武は細川の盗塁阻止能力が確実に効いているようです。
オリックスは3年連続で上位。地味に良いのか。

打撃とトータルでどうかも気になるので2007についてだけ計算してみました。

2007セ守備打撃 総合
巨 人1.19 25.49 26.68
阪 神5.41 -2.64 2.77
広 島6.07 -8.37 -2.30
横 浜-6.24 1.13 -5.11
中 日0.61 -10.85 -10.25
ヤクルト-7.03 -4.75 -11.79
2007パ守備打撃 総合
ロッテ8.48 24.50 32.98
西 武15.63 4.79 20.43
日本ハム-0.99 3.06 2.07
オリックス5.18 -6.25 -1.07
楽 天-8.30 -18.62 -26.93
ソフトバンク-20.01 -7.48 -27.48


打撃の評価は、リーグの平均的な捕手でゼロになるよう補正したBatting Runs。
この適用方法が正しいかどうかはまた詳しく考えるとして、ざっと見るとロッテの傑出がすごいですね。
セでは巨人(ほぼ阿部)が断トツ。

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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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