Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

走塁の価値

走塁(盗塁除く)のデータって、あんまり見ない気がしますね。
「この場面の走塁がチームに流れを」なんていうのはかなりよく聞く(どの程度ウケているのか知らないけど)わりに。
週ベとかほとんど見ないほうなのでそういうのには載ったりしてるのかもしれませんが
テレビやラジオの野球中継でもあんまり聞いた覚えがありません。
一応今シーズン最初のほう、巨人とヤクルトについて「ビッグベースボールVSスモールベースボール」なんてやたら煽ってた頃に「巨人とヤクルトでは一塁走者が単打で三塁へ進む確率がこんなに違う!」とか出ていたので関係機関は数えているんでしょうが。
MLBでは進塁をあきらめさせる外野手の肩、例えば走者二塁で単打が出たけれどイチローがホームへ投げるのを見て走者が生還をあきらめるなんてケースを数えて数値化しているという話ですが、それを攻撃側目線にすればいいだけですからね(で、案の定MLBではもうデータが出ているようです)。

英語の記事を消化できてないんでいまひとつわからないんですが
優秀な走者が走塁でもたらす利得って考え方にも因って年間5点とか10点ほど?
走塁の利得ってなんぞやというと
結局、問題は、いかに走者としての余剰進塁があるかどうかというところになりますよね(“塁に出るだけで相手にプレッシャー”云々は申し訳ないですが無視)。
一塁走者に出て、標準的な選手なら二塁にしか進めない単打で三塁まで進んだりした場合に、その走者が走塁によって利得を生み出したと判断される、と。
今のところこれは公式記録に表れませんが、数えてしまえばいいだけの話で、“数字に表れない能力”ではありません。
MLB基準の研究によると、シチュエーションを細かく分類しての「平均的に期待される進塁」と「実際の進塁」の差は優秀な走者で年間30とか40になるようです。
2007年の赤星のRCAA(平均的な打者が同じ打席数を担った場合に創出する得点と赤星が創出した得点との差、盗塁を評価に含む)は-3ほどでしたが、この走塁が数値化されていたなら0以上になったのかもしれませんね。

マネー・ボールの中ではコストパフォーマンスを重視した結果太目の体格の選手が集められ、野球の常識に反して出塁率が高い代わりに足の遅い一番打者を置くというような戦法がとられました。
監督が「一番打者に代走を送らなきゃならないのは私だけだろうな」とか嘆くシーンが出てきますよね、確か。
足が遅いより速いほうがいいことは誰に聞くまでもなく当たり前のことですが、俊足の選手などは相場が高くなりがちで値段も織り込んだ結果そんなことよりアウトにならない能力のほうが重要じゃないかっていう考え方が披露されたわけです。
確かに塁に出られなければいくら足が速かろうと無意味です。
ただ俊足と鈍足で年間10点や20点も違ってくるなら決して看過はできないところで、今後どういう扱いになってくるか興味はあります。

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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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