Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

楽天の守備、ちょっと深入り

2008 失点率 DER守備得点
日本ハム3.81 .71488
オリックス4.25 .683-2
ロッテ4.57 .679-18
ソフトバンク4.45 .677-18
西 武4.34 .676-16
楽 天4.26 .671-34
2007 失点率 DER守備得点
日本ハム3.42 .721100
ソフトバンク3.54 .69628
西 武4.16 .69112
ロッテ3.64 .682-17
オリックス4.10 .676-34
楽 天4.78 .654-88
2006 失点率 DER守備得点
日本ハム3.33 .70147
オリックス4.25 .69527
ソフトバンク3.48 .6895
西 武4.09 .6884
ロッテ4.19 .676-29
楽 天4.83 .668-54
2005 失点率 DER守備得点
ロッテ3.50 .71281
ソフトバンク3.71 .69119
オリックス4.35 .68514
日本ハム4.46 .6802
西 武4.76 .677-25
楽 天6.14 .656-90

失点率とDERと野手アウト基準での守備得点化(あくまで目安として)。
ご覧の通りDERがずっと悪い楽天。
Balls In Playのアウトorヒットの挙動に対する投手の支配力はあるとしてもおそらく限定的で
DERが目立って悪い場合偶然か、守備の悪さ等の投手要素以外のバイアスが存在すると考えられるでしょう。
そして創立以来全てのシーズンで最下位というのは偶然とは考えにくいです。
で、このDER値は確実に失点への影響を持っていますがそれが問題かどうかというと
リーグ内で相対的に見ると得点力にはまだ伸びしろはありそうですが向上を実現するのはなかなか困難、優勝を狙うには失点は減らしたい。
失点に最も大きな影響力を持つと考えられる投手力は、DIPSベースでは既にリーグトップでこれ以上投手力の改善によって失点を減らすことはやはり簡単ではないと思われる様子。
というところを踏まえるとDERの改善が望ましく、現状で悪いのは解決すべき問題かなぁと思います。
それでも今季は失点率で上位に食い込んだのが素晴らしく、影響力の高さを打撃や投手と天秤にかければ優先順位は低いでしょうが。
とりあえずここまで悪いのは改善できるもんなのか気になるのでこの前広島でやったのと同じ集計でパークファクターを調べてみました。

交流戦を除く今シーズンの、被打球数あたりの打球処理(自チーム+対戦チーム)。

守備位置ホームロード PF
投手5.00% 5.03%.993
捕手1.45% 1.76%.828
一塁手6.78% 7.40%.916
二塁手12.24% 12.64%.968
三塁手8.69% 8.19%1.061
遊撃手12.72% 12.20%1.043
左翼手6.15% 6.23%.987
中堅手7.81% 8.19%.954
右翼手7.42% 6.90%1.075
DER68.26% 68.55%.996

偏りは言うほどありませんでした。去年までがどうたったかは知りません。
これじゃぁ全体の結果への跳ね返りはほとんどないからDERが低いのは球場のせい、とは言えないんでしょうね。
となると実力で改善可能なのか。


単純に試合のうち、楽天守備陣の打球処理成績と対戦チーム打球処理成績。

守備位置楽天相手 Plus Plays
投手5.05% 4.98%2
捕手1.67% 1.55%4
一塁手7.16% 7.04%4
二塁手12.55% 12.34%7
三塁手8.37% 8.50%-4
遊撃手12.15% 12.74%-19
左翼手6.07% 6.30%-7
中堅手8.00% 8.02%-1
右翼手6.79% 7.50%-23
DER67.80% 68.97%-38

遊撃手、右翼手あたりが気になります。
外野についてフライ・ライナーをアウトにした割合を計算すると

楽天  相手
54.72% 55.53%

対戦相手チームの外野守備に比べて奪アウトで10のマイナス。
内野についてゴロ打球をアウトにした割合は

楽天  相手
73.13% 74.67%

これも劣っています。
能力としては内野と外野どちらが特に悪いとも言い辛いかもしれません。
DERには外野手の影響が大きいという説もありますし許出塁ひとつあたりのRun Valueも高くなりがちですから外野の改善のほうが効果が大きいかもしれませんが。



うーん、でもこのくらいだったら結局投打を重視するのが効率がいいかな。
守備を向上させるために打撃を犠牲にしたら意味ありませんもんね。



コメント

引き続きありがとうございます。
とてもわかりやすいです。
コレ、よそのブログに紹介して良いですか?
品の良い楽天ファンのとこですけど。
セイバー理解者です。
(実は断りなく勝手に貼ってるんですが)

外野の守備、ましてや右翼で
そんなに差がつくとは楽天の右翼
よっぽど下手っぴ~と思い、他との比較のため
久保さんとこでRF確認してびっくり。
 
GG佐藤、RF1.85じゃないですか。
強肩というだけで守備上手いという錯覚を
起こすことはままあることで、ヨシノブなんか
かなり世間は過大評価してることは
承知してたはずなんですが、守備範囲狭いですね
GG。
北京のポロリ2個は必然とまではいわんにしても
他の選手よりは可能性の高いプレーだったんですね。
まあもともとは一塁手だし。
 
楽天にもどると、
内野手だけでなく、外野も守備力と長打力を兼ね備えた
選手ももう1枚要りますね。

紹介に値するブログかはわかりませんがいずれにせよ公開してるものですのであまりお気になさらずどうぞ。

守備の数値に関してはこの見方じゃぁちょっとよくわからん、という感じもしてしまいますね。
全チームについてとか選手についてとかもっとやっていけば出来高としてある程度確実な守備指標になるんでしょうが自分には無理です。
GG佐藤は確かに悪いですね。

大変参考になりました

こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
りんちゅーさんのご紹介でこちらのブログを拝見している楽天ファンです。

我がイーグルスの守備を細かく分析していただき非常に興味深く拝見しました。
試合を観戦していても外野の守備が悪いことを感じていましたが,データになるとより明確になりますね。
悲願のAクラス入りには,守備力アップが大きな課題です。
それをクリアすべく秋季キャンプでも練習しているようですが,果たしてどれほど改善されますか・・・^^;

セイバーメトリクスについてはまだまだ入門の入門です。
これからも時々拝見して勉強したいと思いますので,よろしくお願いいたします。

初めまして。
E党4年目さんのブログ、愛があって素敵ですね。
今季の開幕ぐらいから隠れにわか楽天ファン(?)なので勉強させていただきます。

数値なんですが、「相手」との比較はあくまで交流戦除いた120試合程度の、自軍と相手の閉じた比較でしかないので
ミクロの部分は打球の偏りのせいって可能性も十分あると思います。
具体的には、偶然とか自軍の打線が要因で相手の守備陣と比べると遊撃や右翼に打球が飛ぶこと自体が少なかっただけ、とか。ご理解の上かとは思いますが一応。
まぁ全体で見ると守備が悪いことは言い訳きかないと思いますが。
ついでに本文ではDIPSを出しましたが投手陣もまだまだ改善されるべきだとは思うんですよね。失点率の見た目よりは健闘していると評価されるべきとはいえ。

>投手陣もまだまだ改善されるべきだとは思うんです
>よね。失点率の見た目よりは健闘していると評価さ
>れるべきとはいえ。

 岩隈とマー君が大分稼いでますからねえ。
全体的にいいわけではないので。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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