Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

日本シリーズ最終戦、理論上の貢献値

野球の各局面における勝利の確率を計算し、各プレーがどのくらい勝利に寄与したかを表す指標があります。
試合開始時50%、試合終了時100%(敗戦チーム0%)として、勝利の確率を何パーセント高めたのかと。
打点みたいに走者を進める打撃だけを評価するわけでなく主観によるわけでもなく局面の重要度なんかを加味していて、古典的なセイバーで物足りないとされる(?)勝負強さ的なものも表し得る可能性を持つ指標です。大差のついた場面でのホームランよりもここぞというときのシングルヒットのほうが高く評価されることも平気であります。
具体的には日本では勝率案というものが発表されていますので、日本シリーズ最終戦について計算してみました(より詳しい説明はリンク先をご覧下さい)。
投手は防衛の全責任、打者は攻撃について。

勝率寄与

最終戦に限ればグラマンが最高の貢献をした、ということになります。
わりと普通に抑えてしまってあまり目立たなかったかもしれませんが、わずか1点リードの2イニングを抑え切って勝利を確定させたというのは「重い」活躍だってことですね。
重要なのはグラマン登板時点で巨人が逆転する可能性もまだまだあったということで、当然のリリーフではないわけです。

続くのはV打の平尾。まぁわかりやすいですね。
片岡は「ご祝儀」として三ゴロでのホームインをホームスチールのような形で貢献を与えてみましたが、それでも平尾には届きませんでした。
ちなみに今シリーズでの5つの盗塁の貢献値を合計すると8.56%です。
解説の赤星が「鳥肌がたった」と言った最後の盗塁が4.42%で理論的にも重要な盗塁だったことがわかります。
ただし片岡本人が手を叩いたその前の死球が8.43%でほぼ盗塁5つ分の貢献を出していますので、出塁に比べて盗塁が勝敗に与える影響はかなり小さいこともわかります。
ボカチカは本塁打を打ったのにその後の連続三振が響いて結局マイナスになってしまいました。

巨人の側で貢献をしたのは試合を作った内海、逆転の望みを繋いだ豊田、本塁打の坂本ら。
木村拓也なんかは何か特別悪いことをしたってわけでもないと思うんですが、勝率の変動が大きい場面で回ってきて凡退してしまえば大きなマイナスがつくという指標です(具体的には最終回の先頭打者で出れなかった時点で西武の勝利がグッと確定的になってしまった)。
越智ですが、まぁ、彼を責めようって人はほとんどいないでしょう。


非常に強力なツールですので紹介もかねて。



あとオマケでなんとなく集めたポストシーズンの打撃データ。



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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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