Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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運の話

あるA打者~E打者の10打席の成績。各打席ごとにアウトか出塁かの結果と、10打席での打率です。

打席\選手ABC DE
1 OUT OUTHIT OUTOUT
2 HIT OUTOUT OUTOUT
3 OUT OUTOUT OUTOUT
4 HIT OUTHIT OUTOUT
5 HIT OUTOUT HITHIT
6 OUT OUTHIT OUTOUT
7 OUT OUTHIT OUTOUT
8 OUT OUTHIT HITHIT
9 HIT OUTOUT OUTHIT
10 OUT OUTOUT OUTHIT
打率.400.000 .500.200 .400

全体的によく打っていて特にC打者の5割は心強いですがB打者の不調が気になるところ…………といっても、これらはコンピュータの乱数が生み出した架空の数字の羅列です。
内部的には全員「どの打席でも正確に3割バッター」であり、各打席ごとに30%でHIT、70%の確率でOUTが与えられることになっています。
これだけで何を言いたいかはわかってしまうと思いますが、調子が全く同じでも成績の見た目に好調とか不調とかなんとなく感じられるようなものが表れることは普通に起こり得るって話です。
セイバーメトリクスをやっているとこういう話は散々(メジャーリーグの数理科学なんかで特に)出てくるものですが、短期決戦が騒がれるようになると特に注意したいって感じですかね。

この後打席数を重ねていくとB打者の打率は3割に近づいていきます。このような状況がシーズンで起これば「四月は調子が上がらなかったが徐々に打率を上げ……」なんて解説がついたりするかもしれません。実際はずっと同じ調子です。
運は運、理不尽は理不尽としてそこに存在していて、それらに無理に理由をつけて改善を目指そうとするとむしろ悪い結果を呼び込むこともあるのかもしれません(必要以上にフォームをいじったり)。常に反省を心がける姿勢は心構えとして美しいですけど、それが結果を出すための分析を侵食してしまうのはどうかなぁと思います。
まぁ、言うまでもなくて、「わかってるよ」って話ではあると思うのですけどね。30打数とかの打率をアテにする人ってほとんど知りませんし。
ただ「この年の成績は規定打席に到達してないからアテにならない」という判断をたまに見かけますけど、あれはあれでどうかと思います。私の知る限り規定打席は便宜的な区切りで、それを多少満たしていないからどうということもないし逆に到達していても足りないと言えば全然足りないので。
サンプル数が確保されている統計以外をとにかく切り捨てるのが真摯な態度かというとそうと言えるわけでもなく、どの程度ブレておかしくないのかということをしっかり考えるのが正しいんだと思いますが、その辺はハウツー本レベルの自分の与太話より道作さんの解説とかのほうが的確かと思います(結局人に丸投げかい)。
ちなみに冒頭の表は一応主観を入れないように一発勝負で生成したものですが、3割打者が10打数ノーヒットというのは少し心配してもいいぐらいには起こりにくい結果と言えるかもしれませんね。ただ打線が9人いるとしてそのうち1人ぐらいそういう選手が混じるのは全然不思議ではなさそうです。


日本代表打線の話。本当はこれが言いたいだけだったのに長くなりました。
やはり中国戦と韓国戦での大きな違いはBABIPの偏りだなぁと見ている時から思っていました。おそらく多くのセイバー系の方がそうだったのではないかと思いますが。
道作さんもブログで『運の要素といえばBABIP』と書かれているように、フェアグラウンド上に飛んだ打球が守備の妨害を免れるか否かはそうそう常に操作できるようなものではないようです。先日の韓国戦ではスライダーを見送ることの意識が良かったのかBABIP以外にも違いが見られて、長打と四球にBABIPの良い目が加わるとこんなに得点が量産されるものかとうっとりしながら見ていましたが。
運の要素が大きい以上試合によっては悪い結果ばかり続くということが起きても仕方ありませんし、日本打線は長打力に欠ける傾向があると思いますので、都合良くランナーがホームまで押し出されるためにはなるべくアウトを与えないようにしつつ出塁が固まって出現するのを辛抱強く待つしかないのかなぁと思います。
BABIPと同時にLOB%……すなわち出塁した走者がどれだけ生還できるか・残塁するかというのも非常に運が大きいものだと思っています。
人間同士の勝負に運という言い方をすると無機質なようで好まれないかもしれませんが、攻める側と守る側が毎回お互いに最良の結果を出そうとしながら全力でぶつかり合っているものを都合良く操作しようとしてもできるわけはない、という感じでしょうか。その中でも長打や四球、三振の割合というのは比較的運に左右されにくいもののようです。
そういえば平均得点4.5点程度として試合ごとに±3点のブレは運のみで普通に起こり得るというシミュレーション結果も以前出しました。
かなりの割合で運の要素が存在するということは、覚悟しなければならないことだと思います。
もちろん結果は結果で、ファンがどうエキサイトするのもアリなんですが。



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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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