Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

タイムリー欠乏症

連休中くらいは、こういうの当日に反応するくらいの勢いを持ちたいとも思うのですが、まぁしょうがない。


楽天、タイムリー欠乏症“再発”で連勝ストップ

 (パ・リーグ、西武8-3楽天、4回戦、西武3勝1敗、4日、西武ドーム)首位を快走する楽天は西武と対戦。好調なチームの波に乗っていきたい先発の川井だったが初回にいきなり3本の長打を含む4安打を許し4点を失うなど三回途中5失点でKO。試合も8-3で敗れ連勝は5でストップした。

 前回、3年ぶりに1軍の先発マウンドに上がり、4失点で黒星ながらも自責点0と首脳陣に一定の評価を得ていた川井だったが初回、制球に苦しみストライクを取りにいったところを西武打線に痛打されあっさりと4点を献上してしまうと三回、味方が5安打を集中し2点を返した直後には中島に2号ソロを許し、追撃ムードを断ち切ってしまった。

 打線は計12安打を放ちながら3点と、ここ3試合で27得点の攻撃力は影を潜め、タイムリー欠乏症が再発してしまった。



もちろんこの考え方に乗るのは自由ですが、私なら疲れちゃいますねぇ。
欠乏症って、選手の性質として何か存在するものだとして、そんな簡単に影を潜めたり再発したりするもんなんですか。「流れ」みたいなもんで、そうだとして出現が予測不能で解決のための方策も示されやしないんだったら考えても仕方がない問題ではないかと。というか何の診断になっているのかわからないのが正直なところ。
結論を言えば「イニング内に出塁が集中することもあればそうでないときもある。結果は運が大きく影響する」になってしまいます。3アウトの中に上手くいくつもの出塁が集まるか複数のイニングにばらけるかは確率論的にも統計的にも極めて気まぐれなものです。個人的には、常識的な打撃をしていればあとの結果は「たまたま」で片付けていいと感じるレベル。

そしてこういう時よく「○安打で○点」という言い方がされますが、10安打で1得点は少ない!というようなことは言われても、では何得点するべきだったかという説明は聞いたことがありません。
これはそういう主張をしている方もそもそも安打数のみからあるべき得点数を考えることが適切ではないのはわかっているんじゃないかと思いますがどうなんでしょう。
四球、長打、盗塁等も含めて総合的な打撃結果から期待得点を導くBase Runsという式では、去年の楽天に期待される得点は610。実際の得点は627ですから、打撃結果に対してよく点を奪っておりこの17点もの上積みはリーグトップでした。
打った分が点に繋がった割のよさではナンバーワンだったわけです。もちろん、それが勝利に繋がるかは別問題でも。
ちなみに「得点÷安打」の比率をベースに計算するとリーグの平均的な効率に比べてシーズンで11ほど得点が少なかったことになりますが、これはタイムリー欠乏症云々以前に同じ安打でも長打のほうが得点になりやすいのは自然の理ですので長打の少ない楽天で低く出るのは当然だと思います(それでも-11はリーグで下から3番目ですから、長打力がないわりにはやはり効率は良かったように感じられます)。
2009年の5月5日時点では楽天に期待される得点は111、実得点は109です。



あー……もうちょっと一般化した話を書きたいと思っていたのに時間なくなってきた。
とりあえず何度か書いていますが「打線を繋ぐ」魔法のような技術はなくてほとんどのチームが総体の打撃力に応じて得点を上げているということで。

A---│二塁打 アウト アウト アウト│二塁打 アウト アウト アウト│二塁打 アウト アウト アウト│

B---│二塁打 二塁打 二塁打 アウト アウト アウト│アウト アウト アウト│アウト アウト アウト│

このふたつは好きに選べはしないんですよね。


コメント

選べますよ

>名無しさん

そうですか? 少なくともプロの球団がやれている形跡がないんですけどね。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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