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主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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OPSの基準

セイバーメトリクスにもう少しは広まって欲しいなぁと思っている人間として、Wikipediaの存在は以前から気になっていました。指標の名前で検索をかけたりすると上位にきてリファレンスとして信頼がおかれているので影響力が大きいわりに、その内容にちょっと突っ込みどころがあるかなぁと。

あぁいう記事を一から作るっていうのは大変で、ページ作成者には敬意を払わなければならないし、それを前提として正しいこと書けるなら自分で編集しろやという話なのでしょうが、Wikipediaって編集するには多くの方針に目を通して理解する必要があるじゃないですか? 正直それをやる気がしない。かといって方針を理解しないまま編集するっていうのが一番いけないでしょうし。


それほどたくさん異議があるわけではないのですが、引用されているのを時たま目にして特に気になったOPSの説明。

一般的に、OPSが0.8を超えると並の打者、0.9を超えると優秀な打者、1を超えると球界を代表する強打者とされている。――Wikipedia,OPS(野球)

この基準がどこから来たのかはわかりませんが、少なくとも近年のNPBにはそぐわないと思います。
その根拠として直近2年のNPBで100打席以上の打者についてOPS値の度数分布をとってみました。

1.0000.88%
.9501.77%
.9004.42%
.8504.72%
.80011.50%
.75012.39%
.70016.81%
.65017.70%
.60015.63%
.5507.67%
.5003.54%

左がOPSの値。その値以上上の値未満の範囲、と見てください。右がその範囲に含まれるOPSの結果を残した打者数の全打者数に対する割合。本当はリーグ間の補正などするべきでしょうがとりあえず実際に目にする数字の分布ということで。

このデータからわかることは、Wikipediaの基準による「並の打者(0.8以上)」は全体の1/4に満たないということです。4人に3人が並以下って、変じゃないですか?
そしてWikipediaの基準による「優秀な打者(0.9以上)」は、7%しかいません。スタメン9人として、1チームに1人もいない。これは厳しすぎるでしょうね。
近年ではOPSの平均は.730くらいであり、上の分布表で言えば.700以上がだいたい全体のうちの半分になります。Wikipedia掲載の基準は0.1ずつ下げるくらいでNPBには丁度いいのではないかと思います。
(ちなみに、NPBに比べればバランスが打高よりのMLBでもこの基準は高すぎると思います)

コメント

はじめまして。
参考文献になっている『SLUGGER』2008年2月号を持っていますが、そこに「OPS合格ライン早見表」というものが載っています。視覚的なわかりやすさを重視したせいか、すごく雑な表で、ちゃんとしたデータの裏付けがあるのかもわかりませんが、この表を文章に直したのが「一般的に、OPSが0.8を超えると・・・」というくだりでしょう。

ちなみに「OPS合格ライン早見表」によると、.700あたりが「レギュラー失格」のラインだそうです。
MLBの平均OPSは.750くらいのはずだし、それにポジションによって求められる打撃能力は違うわけだから、この基準で合格とか失格とか言ってしまうのもどうかなぁとは感じますけど。

>イギーさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

なるほど、そういう表が存在するのですね。
MLBではその基準でいいのですかねぇ。ちょっと高い気がするのですが。
仰る通りポジションによって基準を変えるという応用も求められますね。

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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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