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主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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2009遊撃手RRF速報値

去年もちょっとやったのにまたいちいちゴールデングラブ賞をつつくのも趣味が悪いのでやめようかとも思ったのですが、「主観的な守備評価と客観的な守備評価について考える良い機会」であることに間違いないなと思ってしまうもので
遊撃手のRRFを速報値で、全体がまとまる前ですが見てみましょう。
ちなみにゴールデングラブ賞受賞者はコチラで確認できます。遊撃手は井端と金子。

速報値というのは、データが揃っていないために一塁走者補正という細かい補正を除外していて
守備イニングはNaranja氏が速報値としているデータを使用させて頂いている、というところでです。
ですから、精査したら多少変わるかもしれないということはご了承しておいて下さい。



RRF:同じ守備位置のリーグ平均に比べて何倍の効率でアウトをとったか。
Plus Plays:RRFを基に、同じ機会をリーグ平均の選手が守るのに比べていくつ多くアウトをとったか。
BCS:当方オリジナルの評価システム。同じ機会をリーグ平均の選手が守るのに比べて何点失点を減らしたか。

300イニング以上守備についた遊撃手について、Plus Playsで降順。

セ・リーグ

選手イニングRRFPlus PlaysBCS
井端 弘和1255 1.03625 10
坂本 勇人1240 1.03624 2
川島 慶三997 1.0137 6
石井 琢朗383 1.0143 5
小窪 哲也316 1.0163 -4
梵 英心539 .980-6 -3
鳥谷 敬1241 .960-28 -7
石川 雄洋1063 .923-45 -21


Plus Playsはプレー数の評価、BCSは得点の評価と単位が異なることにご注意下さい。
井端が、セイバーメトリクス的には去年の大不振から「返り咲き」。
坂本はBCSではまぁ平均的なもののRRFで高評価。去年だいぶ良かった鳥谷は、今年だいぶ悪い。



パ・リーグ

選手イニングRRFPlus PlaysBCS
金子 誠1107 1.09357 21
大引 啓次846 1.04522 16
川崎 宗則1238 1.0138 0
中島 裕之1269 .981-13 -1
渡辺 直人977 .973-14 -10
西岡 剛949 .952-24 -5


金子、鉄壁の数字。大引もかなり良い。
打撃で他を圧倒する中島は、BCS的には問題なし。

んでまぁ結果的にはゴールデングラブ賞とセイバーメトリクスの評価が一致してしまったわけですね。何と言っていいものか。




ところで細かい話ですが指標についてちょっと言いたいことがあります。
前にも少し扱った話題なんですが、「土のグラウンドはゴロの勢いが落ちて処理しやすいからホームが土の内野手のRFは高く出やすい(有利だ)」という説があります。
これは、そうなのかもしれませんが少なくとも私は統計的な証拠を見たことがないので注意が必要かもしれないっていうのがひとつ。
そしてもうひとつは、RFを補正したRRFについては式の組成的に上記のようなパークファクターの影響は受けにくい数字だと考えられるということ。
詳しくは「守備指標の話 RFとRRF」というネタをサイトで書いておりますのでそちらで見ていただければと思うのですが
簡単に言うと、RRFは内野手のアウトのうちどれだけを遊撃手が独占したかという評価になっています。
つまり、「土のグラウンドで打球が死ぬ」というような効果で内野手が全体的にアウトを取りやすくなるのであれば、それにより単純に遊撃手RRFが(他の内野手のRRFも)上昇するということはありません。アウトの絶対数ではなく割合が重要なんです。
問題になるとすればDERで、最終的にゴロが処理しやすいためにDERが上がるならRRFにパークファクターの影響は出ます。ただし外野に比べて内野がアウトが取りやすいとか、そういう間の影響がそのままRRFに影響してしまうわけではないということです。


コメント

一転して鳥谷数値落としましたねえ・・・
今季打撃が例年に比べ良かったのは
PFが平均並になって実力が顕在化しただけだと思ってたんですが、
ひょっとしたら色んな部分で無理をしていたのかも知れませんね。

>Sibierskiさん

手前味噌っぽいというか、こういうとき自分で持ち出すのもアレなんですが
当方の評価システムでは鳥谷は去年の段階で一桁程度のプラスプレイ、今年もマイナスは二桁いかないぐらいですから、普通にありえる程度の変動です。
より内野手のスキルが反映されると言われているのは刺殺ではなく補殺で、そのパラメーターでの変動は悲観の必要はないレベルと見ています。
過小評価されているところからなんか愛着湧いちゃった選手なんで(入団当時からわりと好きですが)頑張ってもらいたいですね。
打撃について「PFが平均並になって実力が顕在化しただけ」というのは全く同じ感想を持っています。

守備イニング間違ってるからなんとも言えない

>名無しさん

私は正確な守備イニングのデータというのを持っておりませんので仰るように、そして記事に書いている通り指標本来の式からすれば誤差の含まれるデータとなっていると思います。
ただし、まず前提としてRRFの場合守備イニングは期待アウト数をチーム内で分配する割合を出すためだけに使うもので
本来大事なのは期待アウト数ですから「正確な守備イニングの数字そのもの」がどうしても外せないというわけではありません(無論できるだけ正確であるほうが望ましいです)。
その中でNaranja氏の推計守備イニングのデータは私にとって現状手に入る「最も確からしい推定」です。ここで表示している数字は抜け落ちがあるとされている上での生値なので若干低めに出ているのではないかと思いますが実際は推計の中での割合を出しているのでさほど影響はないと推測しています。

ところで チームの遊撃手全体の守備イニング=チーム投球回 なのでチームの遊撃手全体のRRFというのはNPBでも正確に求められるわけですが
公式に明らかな数字としてチーム内の守備機会のシェアを見ると

坂本 97.8%
井端 99.4%
鳥谷 99.4%
川崎 99.2%
中島 100%

とほぼ一人で守りきったと見て差し障りの無い選手も多く、それ以外の選手も遊撃は比較的固定された割合が大きいのでそれらを一定レベルで拾えていれば指標としての決定的な誤差は生まないと判断しています。
結論として、「守備イニングが間違っている」ことは確かかもしれませんがではそれによってどれくらい「なんとも言えな」くなるのかというと大きく懸念するほどではないだろうということです。
もちろん指標そのものの信頼度とは別問題ですよ。

ちょっと推計守備イニングを使うことの妥当性に関してエクスキューズが不十分なまま数字を出してしまった反省があったんで長くなって失礼しました。
念の為ですが、正確じゃなくていいんだと言っているわけではありませんので。

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セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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