Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

サンプル数を増やして外野手の守備指標を見る

この前内野手をやってやりっ放しになっていたなぁと思い出したので。
サイトで算出している守備指標を守備位置・選手ごとに集計して、貢献度と多少運による揺らぎを排除した守備力を見ようという試みです。

なお、いまさら改めて言うことではないですがレンジファクターなどの守備指標は「スカウティング(主観)では正しく失点を防ぐ能力を評価できないのではないか」
というところから出発していますので、守備指標の数字が主観的な評価と食い違うことを理由に「守備指標は使えない」とする見方はナンセンスです。それを言うにはまず主観的な評価の側が正しいということの論証が必要です。
もちろん主観的な評価に合うからといって「守備指標は使える」とするのも、守備指標を主観に合うように構築しようとするのもそれこそ無意味です(主観的な評価でいいわけですから)。
個人的にはスカウティングも指標もそれぞれにある程度守備を正しく評価できると思っていますので両者が「ある程度相関する」ことを確認するのが大切ではないかなと思います。
UZRなど優れた守備指標が発達しているMLBにおいてもデータとスカウティングの併用がベストだろうと言われているように一元論的にどちらかを切り捨てるべきではないでしょう。

というわけで左翼手から。内野手のときは3000イニング以上を目安に選手を集めたのですが外野手はそれだと対象に入る選手が少なくなりすぎてつまらないので2000イニング以上で。

守備名前イニング刺殺得点 補殺得点守備得点守備得点/140
LF和田 一浩5415 17.1 11.3 28.4 6.6
LF前田 智徳3095 -14.9 3.2 -11.7 -4.8
LF谷 佳知2115 -20.0 -3.8 -23.8 -14.2
LF金本 知憲6479 -74.1 -2.6 -76.6 -14.9
LFラミレス5633 -81.9 -8.1 -90.1 -20.2

イニング・刺殺得点・補殺得点・守備得点は2005年から2009年まで5年間の合計で、「守備得点/140」は140試合あたりの守備得点です。
レフトでよく出てる選手っていうのは打撃重視で起用されていることがわかります。和田はその中では守備が良い部類。
ラミレスの-20.2っていうのは結構キツイ数字ですね。金本も、うーん。サンプル数からしてこの二人は少なくとも平均より守備の劣る左翼手であることは間違いないと思われます。
谷は左翼手の中でも言うほど悪いのだろうかというのは若干不思議ですが。

守備名前イニング刺殺得点 補殺得点守備得点守備得点/140
CF森本 稀哲3005 32.5 5.1 37.7 15.8
CF赤星 憲広5444 37.4 5.4 42.8 9.9
CF坂口 智隆2602 7.2 6.7 13.9 6.7
CF青木 宣親5989 23.9 1.4 25.3 5.3
CF鉄平3605 1.6 2.2 3.8 1.3
CF金城 龍彦3167 -14.7 1.3 -13.4 -5.3
CF多村 仁志2179 -4.7 -5.9 -10.5 -6.1
CF赤田 将吾2607 -17.5 1.4 -16.1 -7.8
CF早川 大輔2308 -14.0 -4.1 -18.2 -9.9
CF大村 直之2900 -31.6 -3.7 -35.2 -15.3
CFアレックス2034 -30.4 2.3 -28.1 -17.4

中堅手。森本が立派なのと、最近は数字が落ち込んでいた赤星はそれでもリーグで1番。大村は中堅手としてはちょっと微妙か。
ちなみにセとパをごっちゃに扱ってるのはわざわざ分ける意味もないだろうと思っただけで利得の算出はあくまでリーグ内でのものです。つまりこの数字からは森本(パリーグで+15.8)と赤星(セリーグで+9.9)のどちらが優れた守備者かの比較はできません。

守備名前イニング刺殺得点 補殺得点守備得点守備得点/140
RFサブロー2595 48.8 1.5 50.3 24.4
RF稲葉 篤紀4965 76.7 2.4 79.2 20.1
RF福留 孝介2719 23.7 5.9 29.6 13.7
RF金城 龍彦2297 12.7 3.1 15.8 8.7
RF高橋 由伸2344 11.7 0.9 12.7 6.8
RF柴原 洋3087 7.1 1.7 8.8 3.6
RFガイエル2693 0.7 5.8 6.6 3.1
RF吉村 裕基2720 -8.3 0.6 -7.7 -3.6
RF嶋 重宣2927 -16.7 0.8 -15.9 -6.8
RFG.G.佐藤3222 -44.7 3.7 -41.1 -16.1
RF礒部 公一3024 -42.9 -4.9 -47.8 -19.9

サブローが良い数字。あとは、以前もどこかで触れた気がしますが安定して素晴らしいのは稲葉です。利得の合計79.2というのはここでの集計のうちナンバーワン。
金城のように中堅手のすごいやつらを相手にすると分が悪いが右翼手としてはまずまず、というケースもあります。
まぁ真ん中らへんはさほどサンプル数もなかったりで特に差を断定はできないかなぁという感じ。
磯部は怪我などあったとはいえそこまで守備悪いイメージもないんですが、今回集計の対象になっている楽天の創立直後というのは特殊なケースですので差っ引いて考える必要があるかもしれません。
(細かい説明し出すと長くなっちゃうんですが、楽天の選手の守備指標は個人の能力に対して低めに出ている可能性があるのとその反動として日ハムあたりの選手の利得は大きく出ている可能性があると思っています)



コメント

はじめまして

道作さんのBBSでコメントいただきましたdb_dragonsです。
サイトとブログを拝見しました(まだ、とても全部は見られませんが)。
丁寧な説明とおもしろい考察を楽しませていただいております。
セイバーメトリックスは、初心者ですが、数字は好きなので、こちらや道作さんのサイトで勉強しようと思います。
これからもよろしくお願いします。

>db_dragonsさん

わざわざこちらまで書き込み下さりありがとうございます。
少々客観性や数字にこだわるだけで、結局自分なりに野球を楽しみたいというだけの話ですから
そういう感じでみてやって下さい。
そちらのサイト・ブログにもお邪魔させて頂こうと思います。

クロスケさん

私のサイトは、ドラゴンズに偏っているので、特にリンクしていただかなくても結構です。こんなサイトをリンクすると、ドラゴンズファンだと誤解されますよ^^
でも、ひまな時には、遊びにきてください。
(道作さんのBBSのコメントに対する返事ですが、道作さんのBBSで私とクロスケさんで会話するどうかと思いましたので、こちらに書きました。)

>db_dragonsさん

ご遠慮なさりたいということであればもちろん無理にとは申し上げられませんがこちらとしては全く問題なしですよ。
後日ある程度まとめてサイトの更新をしようと思っておりますので問題があれば気軽に仰って下さい。

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セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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