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主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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歴代捕手の盗塁阻止を得点化

城島のNPB復帰にあたって、考えてみればNPB時代の城島の守備指標ってどのレベルなんだろうなぁと気になって
私は古い記録を持っていなくて2005年からしか算出していないので道作さんの掲示板で質問してみたところ「優秀ですよ」とのお答えをいただきました。
今年からの活躍が楽しみです。

それで、歴代の捕手のことをぼんやり考えているときに
そういえば「野球記録あら?カルト」で久保さんが年度別個人盗塁阻止率を掲載して下さっているなぁということを思い出して
これがあれば(直近2年間の数字は出ていませんがそれは持っていますので)簡単にでよければ盗塁阻止に関してはRelative指標として自分でも歴代捕手をランク付けできるんじゃないかと考えました。



結論というか計算式から入ると

(盗塁阻止率-リーグ平均盗塁阻止率)×被盗塁企図数×0.63

今回の算出はこれです。
これで何が計れるかというと「同じ被盗塁企図数でリーグ平均の捕手が刺す数に比べて多く盗塁を阻止した分の得点価値」がわかります。
具体的には、仮に平均の阻止率が.330、ある捕手の阻止率が.430だとします。その捕手は10回盗塁を企図されるごとに平均に比べてひとつ多く盗塁を刺すので、この分に「盗塁を許す場合に比べて刺すことにより防ぐチームの失点数(統計的な研究から、0.63)」を与えます。
それで50回盗塁を企図されていたとすれば10回分の5倍ですから0.63×5で3.15というスコアになります。
要は「盗塁阻止能力でリーグ平均に比べて防いだ失点」です。
年度ごとにいちいちリーグ平均と比較して計算します。これは全ての選手を傑出度という同じ土俵に上げて比較するためで、RCAAなどと同じことです。
サイトで行っている捕手守備評価に比べて捕逸や失策が評価されませんし盗塁の企図自体を減らす努力などは反映されない欠点もありますが記録を眺める際に遊び感覚で算出する分には悪くないのではないかと思います。


通算で阻止した点数の歴代トップ5はこんな感じ。

古田 敦也 75.4
谷繁 元信 49.7
大矢 明彦 42.5
梨田 昌孝 38.9
城島 健司 36.9

想像に難くないことですが古田の圧倒的スコア。現役生活を通じて、盗塁を刺すことで平均に比べて75.4点も貢献してきたということです。
それでも1シーズンあたりにすると5点くらいで、得点数という意味では捕手の肩が莫大な影響を持つってことは意外とないんですが。
ただし単年の歴代ベストスコアは2000年古田の13.2。これを昨シーズンのRCAA換算で考えれば、平均的な打者を山崎武司に置き換えるぐらいの威力があったことを意味します。

現役の谷繁が2位ですが年齢を考えるとこの数字で古田を追い越すのは難しいか。
大矢・梨田の名捕手二人を挟んで、城島が下につけています。
ちなみにこの手の数字は積み上げ的な性格と率的な性格と両方あって、高い数字を出すにはある程度長くやる必要があるのですが未熟なうちに多く試合に出されたり能力が落ちてからもしぶとく現役をやっていたりすると数字が下がるという側面があります。
「全盛期10年の数字」とか出すのも面白いですよね。


その他気になった選手。

達川 光男 24.6
若菜 嘉晴 18.7
西山 秀二 14.5
田淵 幸一 12.0
伊東 勤  10.1

達川光男がこんなに良いとは知らなかった。西山秀二も、どうも晩年のイメージがあったので……
伊東勤は飛び抜けて高い阻止率のシーズンというのは特にないわけですが全盛期に「9年連続盗塁阻止率リーグ平均以上」をやるなど安定した仕事ぶり。

現役どころでは

矢野 輝弘 14.4
細川 亨  13.8
里崎 智也 13.3
阿部 慎之助 10.9
日高 剛   9.5

このあたりが実績を残しています。
谷繁なんかの長寿っぷりを考えると、細川・里崎あたりはもしかすると将来トップ5入りを狙えるかもしれません。
矢野は古田と盗塁を企図された数では同じくらいで、矢野だって優秀な捕手であることを考えると、それに対して60点も差をつけてしまった古田の異常さがよくわかると思います。


というわけで、お遊び感覚のスタッツでした。しかし自分が往年の選手を扱うのは珍しくて違和感あるなぁ。

コメント

想像もしてなかった訳ではないですが
城島高いですね・・・打撃面で阿部を凌げるかどうかが楽しみです。

田淵なんかは道作さんのサイトかなにかで若い時は守備も優秀と評されてましたが
改めてwikipediaで調べてみると通算阻止率が.422もあるんですね。

>Sibierskiさん

城島、盗塁阻止率をリーグ平均で補正した阻止率傑出度ではなんと古田に次ぐ史上2位となっています(500試合以上とか条件に足切りを設けた場合)。
捕手としては阿部なんかとは比較にならないレベルにあるんでしょうね。
田渕は現役時代を見たかったですねぇ。

盗塁企画数

外野手の補殺数もそうですけど、ある程度強肩との評価が固まってくると、盗塁企画数が減ってくるはずです。そうすると、ここで提案されている数値は減ってくるはずですが、どうでしょうか?

リンクの件は、固辞しているのではないですから、載せていただけるのでしたら、喜んで載せていただきます^^

>db_dragonsさん

本文中にも「盗塁の企図自体を減らす努力などは反映されない欠点もありますが」と書いているように、仰る通りのことはあります。
走られたときに刺したか刺さなかったか、ただそれだけに注目するという数字になっていますね。
イニング数や捕逸・失策のデータも手に入ればかなり細かいレーティングができるのですが、なにしろイニング数は入手したくても公式記録に存在すらしないんですよね。

しまった

あ、確かに最初からこのことはコメントしてありましたねm(_ _)m

2005年から、NPBのサイトでの選手やチームの成績がかなり詳しくなって、データの解析がやりやすくなりましたが、守備に関しては、まだまだ情報不足ですよね。

我がドラゴンズは、城島の話なんかしている余裕はなくって、谷繁がどこまで引っ張れるか、ポスト谷繁は育つのかは、死活問題となっております。

>db_dragonsさん

もう少しセイバーメトリクスが広まってくれればデータも増えてくるんじゃないかっていうのは
私がサイトをやっている目的でもあります。なんとか充実してほしいものです。

そろそろ「谷繁が休んでいる間に若い選手がいいとこ見せる」という構図が見たいですね。

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セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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