Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

WHIPを防御率に照らす

twitterでダルビッシュ投手のつぶやきを見てセイバー用語が出ていることにおぉと思いつつ
前から思っていることですが、出塁率なんかとは異なりDIPSあたりはプレーヤーの規範としてはちょっと機能させにくいでしょうねぇ。
失点率を下げるためのひとつの考え方としては有用になり得るかもしれないけど、あくまで失点の減少や勝利が目標であって。

ちなみにダルビッシュ投手の今季のWHIPは1.01。
WHIPは5倍して3を引くとだいたいそのWHIPの値に対応する妥当な防御率が算出されます(理屈は拙サイト参照)。
ダルビッシュ投手のを防御率に換算すると2.07。実際の防御率の1.78とは問題視するほどの乖離はないですね(この換算式を逆にとれば、防御率2.00を達成するには1イニングに1人以下のペースでしか走者を出してはいけないことがわかります)。
ざっくり言えば、打者/投手間の力関係に応じて妥当に抑えてきたということが言えそうです。

道作さんもブログで「4年連続RSAA40点オーバー」とかについて書いていましたが
ほんとに、どれだけすごいと言っても言い足りない成績。

なお、上記の式で求めるWHIP防御率換算値と実際の防御率との乖離が最も大きかったのは、意外にも(?)パ・リーグでWHIPが最優秀であるロッテの成瀬投手で、WHIPからすれば妥当な防御率は2.07(すなわちWHIPはほぼダルビッシュと同率)ですが、実際の防御率が3.28。差が実に1.22。
もちろんこれはただの偶然や不運ではなくて、29本も本塁打を打たれたのが大きな要因です。
「すごい打率・出塁率低いけど、当たればデカイ打者」の裏返し版になるわけで、(失礼な言い方かもしれませんが)これはこれで面白い特性です。

コメント

WHIPが一を切るとテンション上がる、とか言ってましたね。ダルビッシュのツイッターはいろんな意味で面白くて、目が離せません。
選手が指標(セイバーに限らず)にこだわるのは、基本的に年俸査定に関わるからだと思いますが、ダルビッシュに限っては、メジャー挑戦がささやかれているだけあって、いろいろ憶測してしまいます。
これだけ傑出した選手が日本を去るのは寂しさもありますが、もう正直これ以上日本でやることがあるのか、という感じですね。
ところで、MLBでは、開幕前に、これまでの実績やPF、怪我の有無などから、選手がどれくらいの成績を残すか、という予想が行われているというのを先日知ったのですが、
NPB、またはマイナーリーグでの成績から、メジャーでの成績を予想する事も行われているのでしょうか?
この手の予想を行うための詳細なデータがあれば、いわゆる「二軍の帝王」はなぜ一軍で通用しないか、というのが解明されそうな気がするのですが。

>sasaさん

>NPB、またはマイナーリーグでの成績から、メジャーでの成績を予想する事も行われているのでしょうか?

私はその分野にさほど詳しくはないのですが
プロジェクション、トランスレーションなどと言って
セイバーメトリクスの中でも一分野を築いているほど
活発に研究があるように見えます。
一番一般的なのは過年度の成績から翌年の成績を予測する計算ですが。

私がやってみた研究としては以下のようなものがありますが
残念ながらさほど分析的に実態を解明するものにはなっていないんですよね。
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/major_minor.html

日本では、二軍監督や、球団付のスコアラーしか知りえないような事を、
データが公開され、やろうと思えば誰にでも分析できるMLBはさすがに懐が深いですね。
一軍の場合はまだなんとか自分でも情報を集められますが、二軍の選手となると、
現状、毎日のように二軍戦を見に来ているおっちゃんの、
独自の野球観による解説を拝聴するしかないので、正直あやふやでわけが分からないことも時々あります。
実際のプレーとスコアの間を埋めるような、もうちょっと詳しいデータがあれば、ありがたいのですが。

……書いている途中、ふと思ったのですが、
野球賭博のハンデ師って、かなり面白いデータ持ってそうだと思いませんか?

>sasaさん

二軍の成績は、調整や試行錯誤の意味合いが強かったりして、一軍の数値とは違う受け止め方をする必要がありますからね。極端な話高校野球とか、変化の大きい場所でも統計データの有効性は変わってくると思います。
ところで私は二軍をよく見ている人の意見とかはそれが主観であっても比較的参考に聞いてしまいがちです。一軍の選手への評価って既に出回っているような「言葉遣い」でなされることが多いのに対し、情報がない二軍の選手を、我こそは自分で興味の対象を確かめたいと思って見ている人は自分の責任で言葉を発している感じがするからでしょうか。実際に何が真実を捉えているかは別問題かもしれませんけどね。

>野球賭博のハンデ師って、かなり面白いデータ持ってそうだと思いませんか?
考えたことないですねw

成瀬は打者で言うと低打率、低出塁率で本塁打が多く、打点はそこそこという感じですかね
面白いですね

>SSSさん

そういうタイプって意外と大量失点せずに試合を作れたりするんですよね
上原(日本時代)とかも該当すると言えそうです。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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