Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

FIPの日本版係数

以前にサイトに書いたように、守備から独立して投手を評価する指標であるFIPの係数は、Linear Weightsを根拠としているようです。
しかし一般に利用される式の以下の係数はMLBの統計をもとにしたもので、日本にも合うのでしょうか?

 FIP=(13×被本塁打+3×与四死球-2×奪三振)/投球回+定数

Baseball Labができたおかげで日本版LWの係数が得られるようになったので、このコラムあのコラムに示されているデータをもとにFIPに関連する係数をざっくり収集&計算してみるとこんな感じになります。

単打0.45
二塁打0.78
三塁打1.14
本塁打1.41
四死球0.30
打球アウト-0.26
三振-0.26
BIP-0.02


BIPの係数は平均的なインプレーの内訳(単打・二塁打・三塁打・アウト)を用いて計算したものです。
直近6年の平均防御率は3.95で、以上の要素からサイトで説明した要領でFIP式が構築できます。

 jFIP=(12.87×被本塁打+2.88×与四死球-2.16×奪三振)/投球回+3.19

小数点以下を四捨五入せずに計算するとこうなりますが、これは結局

 jFIP=(13×被本塁打+3×与四死球-2×奪三振)/投球回+3

と小数点以下を四捨五入して計算する場合とほぼ全く同じ結果を返します(たとえば2010年の規定投球回到達投手でいうと、両者の二乗平均平方根誤差は0.03)。以上のことから実用上、MLBで示されている通りの係数を日本にも当てはめることは問題がないと思われます。

どちらかというと注意を払うべきなのは、イベントへの加重というよりも最後に足し合わせる定数のほうなのかもしれません。これは本来リーグの防御率に合うように可変になっているもので、これが最終的な「スケール」を決定するために、ここを適当にしておくと防御率とFIPを比較対照して実力通りの結果が出ているかどうかを見るときなどに誤った結論を招きかねません。
四球の項目を単純に「与四球」で計算するか「与四球+与死球」で計算するか「与四球-故意四球+与死球」で計算するかなどは好みで構わないと思いますが、この選択によっても計算上定数は変わってきます。
ちなみにリーグ固有の定数の計算方法は「リーグ全体の{防御率-(13×被本塁打+3×与四死球-2×奪三振)/投球回}」です。

※今回の計算の対象は2004-2010NPBです。使用したLWがこの期間を対象にしているため。


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bbalone.blog119.fc2.com/tb.php/471-88e41ab6

 | HOME | 

プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

Baseball Concrete



RSSフィード

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。