Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

これからのBABIPの話をしよう


BATTING AVERAGE ON BALLS IN PLAY ~Part 1 (Baseball Lab)
BATTING AVERAGE ON BALLS IN PLAY ~Part 2 (Baseball Lab)

ある意味書くのに気が重かったBABIPのサマライズ。
しかしおそらく議論はしておいたほうがいいのだろうなぁと。
もちろんこれはBABIP/DIPSの基本的なイントロダクションではありますが、自分の中で「結局のところ我々(セイバー好き)は、BABIPやDIPSについて『マネー・ボール』で読んだ以上のことをどれだけ知っているのだろうか? BABIPをどう取り扱うかについて、責任を持った自分の言葉でゼロから論理立てて説明することができるのか?」を問うという裏テーマもあります。
当然今回のコラムの中でそんなに大したことができたわけではありませんが、BABIPの基本を考える記事をわざわざ投稿するということ自体にひとつの意味はあるのではないかと。


 ようやく確信を持ったボロスは、新発見をbaseballprospectus.comに投稿した。その文章の締めくくりはこうなっている。《ホームラン以外のフェアボールを安打にしない能力は、どのメジャーリーグ投手も大差ない》
 ESPNのロブ・ナイヤーズ記者がこの投稿を読んで、洞察力と説得力に感心し、記事のテーマに取り上げた。たちまち、数千人のアマチュア分析家から「まったくばかげている」という抗議が殺到した。なかには、「ボロス・マクラッケンというのは、マリナーズのアーロン・シーリー投手の偽名ではないか」と指摘する者までいた。シーリー投手は被安打が多いことで有名だったからだ。
 ビル・ジェイムズも、ナイヤーズ記者のコラムを読み、意見を投書した。「もしボロスの仮説が正しければ非常に重要な発見だが、わたしには信じがたい」という内容だった。ジェイムズを含むおおぜいの人々が、この仮説の誤りを論証しようとした。が、誰ひとりできなかった。わずかに指摘できたのは、「ナックルボール投手は被安打率がわずかに安定している」ことぐらいだった。
 9ヶ月後、885ページからなる労作『ヒストリカル・ベースボール・アブストラクト(野球抄大全)』のなかで、ビル・ジェイムズはボロスの説を紹介し、こんなコメントを付けた。
 《若干の問題点を除けば、ボロス・マクラッケンの説は正しい、といまやわたしは強く確信している。この知識は重要であり、きわめて有用だ。30年間この事実に思い至らなかったことを、わたしは恥ずかしく思う》

 マイケル・ルイス 『マネー・ボール』




コメント

BABIPの話ありがとうございました。
ボロス・マクラッケンの論文から一連の流れはコペルニクス的転回ですよね。
この辺の記事読み漁っていたころのことを思い出しました。

引き続きよろしくお願いいたします。

>岡田さん

さすがにお詳しいですね。
私は恥ずかしながら「Solving DIPS」あたりをちゃんと読んだのは最近でして
「誰か簡単に日本語でまとめてくれないかなぁ」なんて思うのを結局自分でやってしまいました。
自分で考えるのも大事ですが、まずは先達の研究を学ぶ、というのもやはり得るところが大きいですね。
ボロス・マクラッケンの初期の文献とか、自分で漠然と考えているよりよほど考えさせられるところがありますし。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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