Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010年度総合評価 (その1)

当方では2008年度、2009年度と選手を総合的に評価する試みをやってきていたわけですが
2010年度分については何かと時間がなくてできておらず、しっかりとまとめる目処も立ちません。
しかしやりたい気持ちだけはあるので、今回はしっかりまとめてサイトにアップするという形式ではなく
少しずつやって進捗に応じてこのブログに掲載する、という試みをやってみようと考えました。
どこまでできるかは不確かであり途中で終わってしまう可能性が高いとしても、やらないよりは一部の方にネタを提供できるのではないかと思います。

というわけで今回はまず諸注意としてはじめに述べておきたいことと、この後の議論の前提となる事柄の確認を。
投手・打撃・守備をバラバラにやっていくつもりで、とりあえず厄介なことが少なそうな投手についてはなんとか完成させたいと思っております。
ここで書いていくことはできれば後からサイトのほうにもまとめていくつもりですので
細切れなものをいちいち追うのは面倒臭いという方はいつかサイトに出た段階で読んでいただければと思います。



 本総合評価では、プロ野球の各選手が総合的にどれだけチームの勝利に貢献したかを評価する。評価は統計的な研究から、それぞれの選手の責任とみなされる各プレーがどれだけ得点の増減に影響したかということを基礎として、対象の選手が出場しない場合と比較するとどうなるかを計算し求めることにより行う。仮に対象の選手が出場によりチームの勝利を増やしているとみなされる場合には、優れた選手であるという評価になる。評価の特徴としては、打撃も守備も投球も評価の対象となり、さまざまな守備位置の野手や投手を同じ土俵に上げて一挙に比較可能にする総合評価だという点である。

 これまで行なってきた総合評価と比べて今回最も大きく変わった点は、選手の評価基準としてリプレイスメント・レベルの概念を導入したことである。これにより端的に言い表すと指標の意味は「同じ出場機会分を一般的な控えレベルの選手が出場する場合に比べて、対象の選手が出場したことによってチームの勝利数がどれだけ増えたか」となる。

 これは実際のところ、枠組みとしては日本版のWAR(Wins Above Replacement:米国で主流の総合評価指標)ということになる。現実的にWARは誰かが独占的に開発と利用をしているものではなく一般的な用語であるためそのまま今回構築する指標をWARと呼ぶことも可能ではあると思われるが、同程度に信頼がおける指標である(MLB流のWARが日本でも算出されている)という誤解を与えてはいけないし、偽物だと非難されても困るため、枠組みは同一であることを断った上でWARとは呼ばないことにする。また、WARを日本語に訳すとなんとか短くまとめても「勝利数代替水準対比」のようになって非常に面倒臭く、指標の名前としてはとりあえず例年通りTotal Winとしておく。


 全般的に鍵となる考え方や分析手法について簡単に説明をしておく。

 ・リプレイスメント・レベル
 今回リプレイスメント・レベルを導入したことがこれまでとの最も大きな違いである。リプレイスメント・レベルのそもそもの考え方、当方の解釈については「リプレイスメント・レベル概論」に記載した内容に基本的には基づく。

 ・パークファクター
 今回はパークファクター補正も取り入れることとした。これは基準をリプレイスメント・レベルにしたことに次いで重要な改変である。パークファクターの考え方及び数値は「パークファクター」のページで紹介しているものに基づく。評価への適用にあたっては、直近3年間(マツダスタジアムだけは2年間)の得点PFの平均を用いることにする。また、先述のページに掲載している「補正係数」を各チームの「PF」として扱うことを断っておく。補正係数はつまりPFが実際どれだけそのチームに所属する選手の成績に跳ね返ってくるかということを計算した数値である。

 ・ピタゴラス勝率
 部分的な評価は得失点を単位として行いそれを最終的に勝利数に変換するために、随所でビル・ジェイムズが開発したピタゴラス勝率式を用いるのだが、NPBにおいては指数は1.7程度が最もよく当てはまるため式をそのように改変して使用する。これは単に経験的な当てはまりの問題であり、原理としては特段重要ではないしいずれにせよ1.8前後であれば結果にそう大した影響はない。重要なのは式の仕組みから考えても現実のデータとの整合性を考えてもピタゴラス勝率が優れた変換式だということである(参考:「得点を勝利に換算する 」「年度別チーム成績」)。


次回は投手の評価法を具体的にやっていきたい(あくまで予定)。


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bbalone.blog119.fc2.com/tb.php/473-a4132d72

 | HOME | 

プロフィール

管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

Baseball Concrete



RSSフィード

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。