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2010年度総合評価 (その2)

投手の具体的な評価について述べたいのですが、そのための基礎となる事柄について少し確認しておきたいと思います。

NPBにおける投手のリプレイスメント・レベル

まずは、NPBにおける投手のリプレイスメント・レベルについてです。
今回投手のリプレイスメント・レベルは、2005年から2010年まで6年間のNPB公式データを基に以下の手順で算出しました。

(1) 投手データを、登板試合あたりの投球回数が2以上のものを先発投手、2未満のものを救援投手として分類。
(2) 各年度・各チーム、先発・救援それぞれについて、投球回数が多い順に6人をレギュラーとして除外。
(3) 残りのデータを先発・救援ごとにリプレイスメントとして集計。

このように集計すると、年度ごとのデータは次の表のようになります。


年度平均先発先発Rep救援救援Rep
20104.434.295.763.566.25
20094.163.925.923.605.90
20084.194.005.503.575.69
20074.083.875.883.585.06
20064.073.905.513.665.34
20054.464.265.843.837.04


数字は全て失点率で、「先発」は主力先発投手(すなわち各チームの投球回数上位6名)の失点率、「先発Rep」はリプレイスメント・レベルの失点率。以下救援についても同様。
このようにして見ますと、サンプルの少ない救援Repのほうで数字に揺らぎがあるものの、全体としてはリプレイスメント・レベルの投手は先発でも救援でも同じような失点率です。
平均失点率との対比でいうと、平均的にはリプレイスメント・レベルの先発投手の失点率は1.36倍、リプレイスメント・レベルの救援投手の失点率は1.39倍。
失点率という観点からは、リプレイスメント・レベルということについては先発と救援を分ける積極的な理由はないように思います。
そういうわけで先発のリプレイスメントと救援のリプレイスメントは無差別に扱い、「リプレイスメント・レベルの投手は平均的な投手に比べてイニングあたりの失点が37%多い」ということを算出の基準に利用していきます。


守備から独立した投手評価

投手・守備・打撃と総合的に評価していくためには、失点を防ぐ上での投手の働きと守備者の働きを分ける必要があります。
このために行なう計算にはいくつかの方法が考えられますが、理論が明快かつ一般的な記録で算出できるのはタンゴタイガーによるFIPでしょう。
FIPはボロス・マクラッケンによるDIPSの考え方に基づいた指標です。これを利用して奪三振・与四球・被本塁打による失点への影響に関しては投手にクレジットし、本塁打以外の打球が失点に与える影響については守備にクレジットします。
FIPの係数をNPBに対応させることに関しては既に検討しており、NPB版に修正してもMLB版と全く同じ係数を得るため、結果として同じ数値を使用します。
これがベストの手法だとは言えませんが、考えられる選択肢の中ではさまざまな意味で非常に有効なもののひとつであると考えています。


そういうわけで今回もまた算出の準備で、具体的な計算の仕方に入れませんでした。
次回こそやっていきたいと思います。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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