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2010年度総合評価 (番外編)

総合評価の話に関しては投球・打撃と評価が終わり守備に入るのですが、ちょっと番外編を。


投手の守備について

投手の評価をFIPという指標を使って行いましたが、あれは正確に言えば「投球」の評価です。
つまり、投手という一人の選手という単位で考えたときに、守備と打撃という側面は切り落とされているわけです。
このうち打撃については他の野手と同じように評価することに原則的には問題はありません。
少し議論になり得るのは投手の守備の評価です。

FIPで評価されるアウトは奪三振だけです(分母である投球回のことも考えると少し事情は違うのですがとりあえず無視して考えます)。
しかし、打球となった結果投手が自分で処理してアウトを成立させたのであれば、それは投球で奪ったアウトではないかもしれないけれど投手自身の手柄によるアウトだと考えることは貢献の観点から見れば可能です。そして同時に妥当だと思います。
ではこの投手の守備をいかに評価すべきなのでしょうか。

通常の野手であれば、守っている間に飛んできた打球のうちどれだけをアウトにしたかという方向で評価を行います。
投手の場合投球成績から自分がマウンドにいる間のBIP(Balls In Play)が算出可能ですから、それと奪ったアウトである補殺の比をとれば打球をどれだけ処理しているかの数値自体は算出できます。
しかし、野手の場合投手の要素はさまざまに分散され打球分布の偏りがなくなることを想定しているのに対し、投手の守備を計算する場合には投手自身の投球による打球分布の偏りがモロに出てしまうと思われます。すなわちBIPに対するアウト付与数が多くてもそれは守備の上手さの指標にはなりづらいということです。
であれば、他の野手と同じように守備に就いた機会あたりのアウトのレートを評価することに大した意味はありません。
むしろ「結局自分で成立させたアウトがある」という事実を単純に勘定に組み込むという方法はどうでしょうか。

そこで考えたのが、FIPに投手自身の補殺を組み込んでしまうという方法です。
投手が自分で成立させたものであること、プレーとしてアウトであることから、FIP上の位置と得点加重は奪三振とほぼ同等であるものとみなせば以下の式が考えられます。

 改造FIP=(13×被本塁打+3×与四球-2×(奪三振+補殺))/投球回

投球成績の中に急に守備の項目が登場するため違和感バリバリの式です。しかしこれで(強引ながら)一応投手自身の守備を含めた、他の守備者からは独立した評価が計算されます。
Pitcher's fielding Included FIP、piFIPといったところでしょうか。
この式を使って投手の貢献値(total win)を計算し直したところ、通常のFIPを用いる場合との差は最大値で0.5でした。得点では5点相当でこれ自体はバカにはならないですが両リーグで327の投手がいるうち最大でもこの程度の違いしかないのですから、この方式では基本的には単純にFIPを計算する場合と比べてほとんど違いはないと言えます。

投手については一度算出してしまいましたしこの方法は思い付きの面も強いので今回はこの点については深入りしませんが、いずれにせよ今後は何らかの方法で投手の守備も組み込まなければと思っています。



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セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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