Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

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野球という「世界」を見る


How Sabermetrics saved my dissertation (THT)

色々見ててたまたま見つけたのですがTHTの異色の記事。分析ではなくエッセイというか自伝というか。
臨床心理学で博士号を持つセイバーメトリシャンのピッツァ・カッター氏が
自身の学位論文で行き詰ったときにセイバーメトリクスが解決のヒントを与えた、という物語。
少し難しいですがなんだかちょっと福岡伸一の本みたいで面白いです。

「野球というものは本当に人生の縮図である(by Pizza Cutter)」
言われてみればたしかに、私もセイバーメトリクスで勉強したことは色々な場面で活きているように思います。
因果関係と相関関係の違いには気をつけるようになったし、平均への回帰にも注意するようになったし(人生良いことの後には悪いことがある、といった格言の一因はこれかと)、確率的な事象の解釈もいくらかは強くなったような気がします。もちろんどれもまだまだですがあまりにも浅はかであった以前に比べれば。
そういえばMGLもセイバーメトリクスを学ぶのは批判的な思考力を身に付けるのにいいみたいなことを言っていたっけ。
『マネー・ボール』がいつ読んでも魅力的なのは、そのモノの考える仕方の違いみたいなものが痛烈に伝わってくるからなのだと思います。

ちなみに私は指標の意味を読み解いたり使い方を探ったりあるいは指標そのものを作成するのが好きですが、それは単に数字が出てくるから楽しいというだけの話ではないのです。
新たに指標を作るということは野球の世界に新たな分節を与えるということであり、それは語られている世間の記号を硬直的に受け取ることよりも生の野球に触ることに近いように思われます(実際に野球をプレーしたり観戦したりするのと全然違うじゃねーか、と言われそうですがここでは構造の話です)。
昔から野球にはさまざまな数字や指標がありますが、その記録の仕方、「野球の試合で起きている出来事をこういうふうに切り取ります」という仕方は程度の差はあれ恣意的です。それに自覚的であるということが私にとっては非常に重要なのです。どこまで行っても自分の考えることですから認識には限界がありますが。
また、ものさしを開発することによって従来は定量的に把握できっこないと思われていたことが測れるようになる。この「見えないものが見えるようになる」感覚もとても好きです。
「指標」は深い世界だと思います。


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管理者:クロスケ

野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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