Baseball Concrete Blog

主にプロ野球について、セイバーメトリクス的な考えを交えながら好きなことを書いています。

WikipediaのDRS項目

簡単に更新。

かなり前から思っていた(書きそびれていた)のですが、WikipediaのDRS項目にある「デメリット」の

「同じプレーをしても状況によって変動が異なる。たとえば、無死満塁と二死無走者で同じプレーをしても、得点期待値の変動が異なる以上、守備防御点の変動も異なる」

という記述、間違っていますよね? 示されている算出方法の式もおかしいような……。

得点期待値の変動を見るというのは、あくまでも守備プレーと得失点をどう対応付けるのかの原理を説明したものであって、その計算がそのままDRSになるわけではないはずです。プレー数(アウト獲得数)のプラス/マイナスを出してから一般的な得点価値を掛け合わせるため、指摘されているような状況による偏りは生じないはず。

John Dewan『The Fielding Bible Volume II』(ACTA Sports, 2009)では、得点期待値の変動で価値を測定する原理を説明した後の部分に次のように書いてあります。

「全てのプレーについてこの手続きを行ってみると、その得点価値には守備力と無関係な多くのノイズが含まれていることがわかる。例えば、二死満塁で難しい打球をアウトにするのは2点もの価値になり得るが、二死無走者での同じプレーは10分の1の価値で、これは何ら守備者の落ち度ではない。これは守備者がほとんどコントロールすることのできない、状況による偏りである(私たちがまたの機会のためにとっておく議論「クラッチ・フィールディング」について議論したいのでもなければ)。この偏りを補正するため、プラス/マイナスの1ポイントが何点の価値があるのかを見る。チェイス・アトリーの+46プレーは何点の価値があるだろうか? 二塁については、平均的なプラス/マイナスのポイントは.76点になる。すなわち2008年のチェイス・アトリーのプラス/マイナス失点阻止値は35だ。(p.14、拙訳)」

最近はFanGraphsなどで数字が見られますがこの辺は重要なポイントなのでご注意ください。
多分計算法変わったりはしていなくてこの認識で合っていると思うのですが、もし間違いがありましたらご指摘いただけますと幸いです。

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野球全般好きで、プロ野球をよく見ますが特定の球団のファンではありません。
セイバーメトリクス(野球の統計的分析)の話題が多く、馴染みのない方にはわかりにくい内容があるかもしれませんがサイトに体系的にまとめています。

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